海運豆辞典
「面舵」と「取舵」の由来
みなさんは映画やドラマで船長が「おもかじいっぱぁ~い!」「とりかじいっぱぁ~い!」などと指示をしている場面を見た事がありますか?
「おもかじ」とは進行方向の右側に舵を切り「とりかじ」とは進行方向の左側に舵を切る事を意味します。
これはむかしむかし羅針盤が中国から渡来した十二支に基づいて作られた事に由来します。
羅針盤の上が「子(ね)」、右が「卯(う)」、左が「酉(とり)」であるので右に舵を切るときには「うのかじ」と言っていたものがいつしか「おもかじ」に変化して、「とりかじ」はそのままの言い方で現代に至っています。
それに当て字をつけて「面舵(おもかじ)」「取舵(とりかじ)」となったのです。
当社のホームページに連載中の明和徒然日記、第13回「とりかじいっぱーい!」でも「おもかじ」「とりかじ」についての記述がありますので、そちらもぜひご参照下さい。

羅針盤のもとになった十二支(AIにて生成)















