海運豆辞典
船酔い
船酔いは「動揺病」とも呼ばれ、内耳(三半規管や耳石器)で捉えられた船の揺れや不規則な加速・減速などの情報は脳へと伝えられますが、それらが過度に生じると、脳への情報量が過剰になったり、耳が捉えた情報と実際に目から入る情報にズレが生じたりすることになります。すると、脳が情報を処理しきれなくなり、心臓や血管などの循環器や胃や腸などの消化器をコントロールしている自律神経の働きが乱れることで、冷や汗や胃の不快感を始め、吐き気や嘔吐などの症状を招きます。また、嗅覚からの不快感やストレス・不安などの精神的因子も乗物酔いに関与していると言われています。
実際に船酔いになった場合は以下の対処法により、症状を和らげましょう。
- ・酔い止めを飲む
- ・水、温かいお湯またはお茶を飲む
- ・遠くを眺める
本文出展・挿入図出展:「エスエス製薬株式会社」
https://www.ssp.co.jp/aneron/cause/mechanism.html