海運豆辞典
海流の原理
海の水は絶えず動いており、決まった方向に流れる「海流」があります。この「海流」は主に太陽の熱と風によって発生します。
赤道周辺海域は太陽の光を強く受けてあたためられ、その反対に南極・北極に近い海は太陽の光があまり届かないため冷たいままです。水には暖かい所から冷たい所へ流れる性質があることから、暖かい赤道の海水が南極や北極へ向かう流れが発生します。
地球には偏西風と貿易風という強い風が吹いています。例えば北太平洋では、偏西風が北緯45度を中心付近で西から東へ吹いています。また、貿易風が北緯15度を中心付近で東から西へ吹いています。これらの強い風が海水を動かしています。
この太陽の熱と風によって生まれた海水の動きに、地球の自転、陸地や海底の地形が重なり合って、海流の流れる方向が決まります。

本文・画像出典:「公益財団法人 日本海事広報協会」
https://www.kaijipr.or.jp/mamejiten/shizen/shizen_11.html