海上職
MEIWA KAIUN GROUP
明和タンカー
上野 正
明督丸 船長(代理)
明和タンカー株式会社
Interview 1
どんな仕事をしているのですか?
船長代理として船の責任者になり、1年以上たちました。船の会社で一番大切なことは、荷物は決まった時間から時間までに、安全に間違いなく運ぶこと。責任者として、時間には絶対に遅れないという気持ちで仕事をしています。そして、船の中では「和」を保つために、声がけを心掛けています。やはり、会話によるコミュニケーションが大事です。意思疎通ができていないと、思いもよらないところで間違えや事故につながります。無事故で全員ケガのないよう、常に意識を集中させています。
責任者になってから、寝ていても3~4時間おきに目が覚めるようになりました。今、どこを走っているのか、気になって窓から見たり。自分のため、家族のため、船員のため、会社のため。事故を起こせば会社がなくなってしまう。それを強く意識するようになりました。私達はケミカル船に乗って、会社に身を預けている。荷物を運んで、給料を貰っている。時間に追われ、その制約の中で、荷主様からの要望にも気を遣わなくてはいけません。それが仕事だと思っています。
Interview 2
普段、心掛けていることやモットーがあれば教えてください。
私のモットーは「何事も一生懸命」です。仕事でも、遊びでも、何でも一生懸命です。中途半端が一番いけません。やるんだったら、トコトンやる。行くところまで行く覚悟で、一生懸命に取り組まなければいけません。
そして、家族が第一です。子供が学校を卒業し、働きに出て一人前になるまでは、元気で頑張らないとと思っています。ですから、健康には十分注意しています。特に食べ物には気を遣っていて、最近では、油ものは食べない、大好きな肉も食べないようにしています。体の中から健康を維持することを心掛け、その甲斐あってか、健康診断では、この歳でも何一つ指摘事項がなく、健康体を維持できています。
Interview 3
プライベートはどんなことをしていますか?
八戸の自宅には、妻と息子、そして妻の母が住んでいます。息子も高校2年生になり、妻も一人になることが多くなったので、時間が空いたら船から電話をするようにしています。多い時は、1日に5~10回する時もあります。最初の頃は喜んでくれていましたが、最近では「今日はもういいから」と言われる始末です。1年の1/4しか家族と一緒に過ごせませんから、家族に寂しい思いをさせないよう心掛けていますが、やはり子供が小さかった頃は、可哀相なことをしたと思っています。そんな息子に望むことは、好きな職について、自立して、人様に迷惑を掛けない人になって欲しい。ただ、それだけです。そのためにも、まだまだ元気で頑張らなければなりません。