海上職

明和フリートオーナー

森永 晃士郎

法竜丸 船長
八幸マリン有限会社

Interview 1

子供のころ将来思い描いていた自分

私は長崎県生まれで、父の仕事が船員でした。父は、タンカー船(黒油)に乗船しておりその父の後ろ姿を見ていた私は、幼心に将来は船員になろうと考えておりました。高校卒業後すぐ船員への道へ進み、父と一緒にタンカー船へ乗船し船員としての心構えを教わりました。その後、22歳で海技免状を取得。途中、船員を辞め陸上の仕事をしたこともありましたが、幼いころ自分の心に深く刻まれた父の後ろ姿を忘れることが出来ず、再び船員の道へ戻り現在に至ります。

Interview 2

仕事への思い・やりがい等について教えてください

22歳で海技免状取得後、28歳で199G/Tの船長に昇格。その後、330G/T、499G/Tの船長も任されるようになりました。周囲には自分より年齢を重ねた船員(40~50歳代)が数多くおり、当初はなかなか受け入れられてもらえなかったものの、周囲に認められるため船長の立場であっても、人より先に仕事をこなすよう努力しました。その結果、徐々に周囲に認められ他船員と意志疎通が出来るようになりました。現在は、若い船員の育成に努めております。若い船員に常日頃から言っていることは「人よりも先に動くこと、そうしなければ人より立場は上でも下はついて来ない。そうなると乗組員との意志疎通が図られなく、結果重大なトラブルに繋がる」です。私もそのように心がけておりましたし、そのように育てられました。この行動と心構えは時代が変わろうとも普遍であると信じているからです。

Interview 3

プライベートはどんなことをして過ごしていますか?

現在9歳になる息子がおり、休暇下船中は専ら妻と息子を連れ、遊園地、動物園、水族館等へ行き家族サービスをしております。また、船員を定年した暁には、私が乗船中家族を守ってくれた妻に感謝の言葉を伝え、二人きりで旅行に行きたいと考えております。