ケミカルタンカーの運航会社(オペレーター)は、多くの生活製品の基礎材を取扱う企業や、製造・製品などの各メーカーなどに対し、海上輸送サービスを提供しています。また、特定の積荷に特化しているという船舶の特殊性から、競合相手である同業他社とも船舶の貸し借りを行い安定運航を維持しています。
主な収入は、荷主から受け取った運賃や他社に船舶をレンタルした用船料であり、そこから船の建造費、他社から船舶をレンタルした用船料といった船費、さらに燃料費、離着桟支援のための代理店料などの運航経費を引いた残りが運航会社の利益となります。
荷主、造船所、船主(オーナー)だけでなく、安全で高品質な輸送を実現するためには、関係官庁・港湾当局や離着桟支援を行う代理店、燃料調達のための燃料油会社、船内生活に必要な船用品販売会社など、多くの関係者とのパートナーシップが重要となります。