や行

インデックス

雇入契約(やといいれけいやく) 船舶所有者と船員との間で結ばれる乗船契約。契約の内容として、船員は船舶所有者に対して乗船して労働に従事することを約束し、船舶所有者は船員に対して給料その他の報酬を支払うこと等を約束する。
やまじ風 愛媛県東部にある法皇山脈から瀬戸内海に面した平野部に吹き下ろす南よりの強風を「やまじ風」という。

有害液体汚染防止緊急措置手引書(ゆうがいえきたいおせんぼうしきんきゅうそちてびきしょ SMPEP) 有害液体汚染防止緊急措置手引書とは、保管施設や係留施設において海域への有害液体物質の流出事故が発生、又はそのおそれがある場合に、当局との調整等について記載された緊急措置マニュアルのこと。有害液体物質をばら積み輸送する150GT以上の船舶に設置が義務付けられている。
有害液体物質記録簿(ゆうがいえきたいぶっしつきろくぼ) 貨物の積み込み・船内における貨物の移送・貨物の取卸し・予備洗浄・洗浄水の排出・貨物タンクへのバラストの漲排水を行ったときに記載しなければならない記録簿。行った作業はアルファベット符号で記す。
有限責任事業組合(ゆうげんせきにんじぎょうくみあい LLP(Limited Liability Partnership)) LLP」参照
有害防汚方法規制条約(ゆうがいぼうおほうほうきせいじょうやく AFS条約) AFS条約」参照
油水分離器(ゆすいぶんりき) 船底に溜まったビルジ(油水)を水と油に分離させ、分離させた水を船外へ排出する装置。なお、分離した水は、15ppm以下と国際ルールで定められている。
油槽船/油送船(ゆそうせん) 所謂「タンカー」を指す。石油類(原油・重油・軽油)を輸送する船のこと。ケミカル・タンカーも含まれる。
油濁防止緊急措置手引書(ゆだくぼうしきんきゅうそちてびきしょ SOPEP) 油濁防止緊急措置手引書(SOPEP)とは、船舶からの油の不適正な排出があり、又は排出のおそれがある場合におい非常時の通報手続や油排出時の対応方法、当局との調整等について記載された緊急措置マニュアルのこと。150GT以上の油タンカーおよび400GT以上の油タンカー以外の船舶に設置が義務づけられている。

ヨーイング(Yawing) 船首が水平方向左右に首を振るように揺れること。船首に加わる水圧が左右で異なる時、あるいは操舵の拙劣な時に生じる船首左右の振れ。
用船(ようせん Chareter Hire) 運送業者が貸渡業者から船を借りること。またその船舶。⇔(反)社船(しゃせん)
傭船契約(ようせんけいやく) 傭船契約とは、物品運送に使用する船腹の全部又は一部を貸切って、物品の運送をすることを引き受ける契約のこと。傭船契約には航海傭船と定期傭船があり、前者は1航海又は数航海の運送を約するものであり、後者は一定期間の運送を契約するものをいう。
ようそろ ようそろは、航海用語で船を直進させることを意味する操舵号令である。転舵(または転舵命令)のあと、今向いている方向でよしというときに発することが多い。幕府海軍からの名残であり、日本海軍および海上自衛隊では、転じて「了解」「問題なし」の意味で復唱される。漢字では「宜候」または稀に「好候」とも書き、「よーそろー」と発声する。これは「宜しく候(よろしくそうろう)」が変化したものである。
揚錨機(ようびょうき Windlass) ウィンドラス」参照
横持ち(よこもち) 保管・輸送の関係上、カーゴを別の場所に移動させること。
予備船員(よびせんいん) 船員法における予備船員とは、船舶に乗り組むために雇ようされている者で船内で使用されていないものをいう。予備船員制度は現在でも、日本海運固有の制度で、これは明治のなかごろ、日本郵船、大阪商船、三井物産船舶部など、限られた会社の上級船員など限られた船員に、下船中にも手当を支給して、自社船につなぎ止めるために導入した起源をもつ。
余裕水深(よゆうすいしん Under Keel Clearance(UKC)) 水深の浅い水域では、航行中の船体沈下源正、船体動揺による喫水の増加、海図水深の誤差、海水比重による喫水の変化等を考慮し、安全運航のため船底と海底の間に水深の余裕を持たせなければならない。この水深の余裕量を余裕水深(UKC)と呼んでいる。
499船(よんきゅっきゅっう) 499総トン数の船舶。内航では代表的な型。船員の資格は500総トン数以上の場合、上位資格取得が課されている。(参考・・・船舶職員及び小型船舶操縦者法第18条、同施行令第5条)例えば、499トン(沿海区域)であれば、船長の海技資格は5級海技士(航海)で良いが、500トン以上だと、4級海技士以上でならねばならない等