内航船(ないこうせん) | 内航運送(漁船等以外の船舶による海上における物品の運送であって、船積港及び陸揚港のいずれもが本邦内にあるものをいう。内航運送業法第2条)を行う船舶。⇔(反)外航船 |
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内航船舶貸渡業(ないこうせんぱくかしわたしぎょう) | 内航運送に使用する船舶の貸渡しをする事業。 |
内燃機関(ないねんきかん) | ディーゼル機関。内燃機関は、シリンダーの内部で燃料を爆発燃焼させ、ピストンの往復運動を行わせこれを円運動に変える機関で、燃料消費量が少ないので多くの商戦に使用されている。 |
凪(なぎ) | 朝夕の2回、海と陸の温度差が少なく風がやむことを凪という。 |
ナフサ(Naphtha) | 石油化学の出発原料。無色透明な液体。原油を常圧蒸留した際、沸点範囲が30℃から170℃位の温度範囲で得られる軽質留分がこれに該当する。蒸留範囲の違いによって軽質ナフサ、重質ナフサに分かれる。 |
ナブテックス受信機(なぐてっくすじゅしんき NAVTEX:Navigation Telex) | ナブテックス受信機は、海岸局から狭帯域直接印刷電信によって300海里以内を航行する船舶に向けて放送されている海上安全情報を自動的に受信し、内蔵のプリンタで印字するもの。 |
波止弁(なみどめべん Storm Valve) | 居住区内排水管(トイレ、浴室、調理室などの排水)の船外出口手前に設置され、波浪による海水の逆流を逆止機構で防ぐ弁のことをいう。 |
二重底(にじゅうてい) | 船底が一重ではなく、二重になっている構造のこと。座礁などにより船底外板が破損した場合でも二重底にまで損害が及びなければ浸水を免れることができる。近年、海難発生時の流出油の防止という環境保護の面から、ほとんどの船舶で二重底が採用されている。 |
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二重反転プロペラ(にじゅうはんてんぷろぺら) | 前方プロペラと後方プロペラと両方付いているプロペラ。プロペラが回転する際に発生する回転流(かいてんりゅう)、これまで利用することのできなかったこの回転流を反転する後方のプロペラで回収し、推進(すいしん)エネルギーに変えるのが二重反転プロペラで、省エネと環境汚染につながる排ガスの量をへらすことが可能となっている。 |
二重弁(にじゅうべん) | 「ダブルシャット」参照 |
日光信号鏡(にっこうしんごうきょう) | 救命艇及び救助艇の艤装品として備えつけられているもので、太陽光の反射を利用して信号を送るものである。平滑な平面鏡であって、有効反射面積は、おおむね110㎠の大きさのものであることその他規則の定める要件に適合するものをいう。 |
日本海事協会(にほんかいじきょうかい) | 独自の検査によって、船級(船のグレード)を認定する機関。大型貨物船に多い。NK船は、NK の(厳しい)検査に合格した船として顧客の信頼を得る。 |
日本船舶(にほんせんぱく) | 日本船舶とは日本の国籍を有する船舶のことをいい、次の者が所有する船舶をいう ① 日本の官庁又は公署 ②日本国民 ③日本の法令に基づいて設立された会社であって、その代表者の全員及び業務を執行する役員の3分の2以上が日本国民である会社 ④ ③以外の法人であって、日本の法令に基づいて設立され、かつ、その代表者の全員が日本国民である法人 なお、日本船舶である場合には次の法的効果が認められている。 ・日本の国旗を掲揚する権利 ・日本の不開港場に寄港する権利 ・日本の各港の間で物品又は旅客の運送を行う権利 ・日本の船舶登記・船舶登録を受ける義務 |
日本標準時(にほんひょうじゅんじ) | 略号 JST。東経 135 度(明石)を基準とした地方時。 |
荷役管理室(にやくかんりしつ COC(Cargo Oil Control)) | タンカー船の積揚荷役中、各種ポンプの発停、荷役バルブの開閉操作、タンク内の油量及びガス(べーパー)の状態を一括して監視する制御室のこと。 |
荷役管理表(板)(にやくかんりひょう) | 荷物の品名、密度、温度換算係数、見掛数量、タンクの止尺、各タンクの積・揚順序等の荷役情報を記載し、乗組員並びに陸上係員に周知するための掲示物。荷役前までに必要事項を記載し、荷役甲板上の陸側から見やすい場所に掲出し荷役事故防止に役立たせている。 |
荷役協定(にやくきょうてい) | 荷送人と船長の間で運送品の種類、重量もしくは容積、個数などを確認することをいう。 |
荷役協定書(にやくきょうていしょ) | 出荷主から受荷主へ宛てたもので貨物の品名・数量・荷送人・出荷日等を記載した書類。 本船への積込みの際、貨物の数量・状態を確認し海上輸送された事実を裏付ける書類。 揚荷役協定書は本船より揚げ荷の際、貨物の数量・状態を確認し海上輸送された事実を裏付ける書類。 |
荷役作業(にやくさぎょう) | 陸上で貨物の輸送機器への積み込みや荷下ろし、または倉庫やヤード等への入庫・出庫を総称した作業のこと。 |
乳化(にゅうか) | 「エマルジョン化」参照 |
入港料(にゅうこうりょう Harbor Due) | 港湾法の規定に基づき、港湾管理者が徴収できる港湾使用料の一種。船舶は入港すると岸壁、ブイ、上屋などの使用料が徴収されるが、入港料金は防波堤、航路などの利用料金と解釈とされている。 |
任意ISM(にんい あいえすえむ) | 外航海運において、人的ミス(見張り不十分、飲酒、会話力不十分による要因)による大型海難事故多発を受け、1993年IMOにおいて、ISMコードが(International Safety Management (ISM)Code(国際安全管理規則))策定された。 一方、同コードが強制されない内航船舶についても、海運業者任意の自主的な安全管理体制の構築(国交省への申請・受検・被認定「船舶安全管理認定書(SMC)」等の交付)により、航行・荷役の安全確保及び海洋汚染防止及び企業の競争力向上に寄与するスキームとなっている。 |
任意擱座(にんいかくざ) | 船体に破口が生じ浸水した場合、沈没を免れるために付近の浅所に座洲させる行為。 |
熱可塑性樹脂(ねつかそせいじゅしThermoplastic resin) | 熱可塑性樹脂とは、樹脂を融点まで加熱することによって軟らかくなり、目的の形に成形できる樹脂のこと。一般的に、熱可塑性樹脂は切削・研削等の機械加工がしにくい事が多く、加温し軟化したところで金型に押し込み、冷し固化させて最終製品とする射出成形加工等が広く用いられている。 |
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熱硬化性樹脂(ねつこうかせいじゅしThermosetting resin) | 熱硬化性樹脂とは、加熱すると重合を起こして高分子の網目構造を形成し、硬化して元に戻らなくなる樹脂のこと。熱硬化性樹脂は硬くて熱や溶剤に強いので、電気部品やテーブルといった家具の表面処理、灰皿、焼き付け塗料などに使用される。 |
熱交換器(ねつこうかんき) | 温度の高い物体から低い物体へ効率的に熱を移動させる機器である。液体・気体などの流体を扱うものが多い。熱の段階的利用や回収による省エネルギーのため、積極的な導入が求められている。 |
粘性抵抗 | 船体表面を流れる水の粘性によって生じる抵抗のことをいう。 |
燃料油(ねんりょうゆ Fuel Oil) | 船舶の機関に使用される燃料用重油。品質は、動粘度の低い順にA重油、C重油となる。略称FO。 |
ノースアップ(north up) | レーダー画面で、北を上にする表示法。海図との比較がし易く、変針中も映像がブレない。通常はこの表示が多い。真方位表示。 |
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ノット(Knot) | 「Knot」(のっと)参照 |
野積(のづみ) | 屋外でカーゴを保管すること。 |
乗揚げドック(のりあげどっく) | 潮の干満の差を利用したもので高潮時に乗揚げさせ、干潮と共に船台に上架させ支柱を設置するもの。 |
乗組員(のりくみいん) | 船舶の推進と安全な航行に必須の船舶、期間、装置及び設備の運航と保守を行い、又は船上の他の人にサービスするすべての人をいう。 |
ノンフォロアップ | 手動操舵が故障した際に使用するもので、船橋コンソール付属の操舵輪の近くに設けられているのが一般的である。操舵はレバー操作によりおこなう。 |