ま行

インデックス

マイアニュースレター(Marine Accident Inquiry Agency) 海難審判庁が、再発防止に役立つことを目的に、2ヶ月に1度のペースで発刊するニュースレター。狭水道や濃霧時トラブルの具体的なデータも多く、再発防止効果の高いレターとなっている。
マイル(Mile) 海里」参照
前荷規制(まえにきせい) 多品種の石油化学製品を輸送するため、各荷主が輸送する貨物に対し、品質管理を目的とし、前航海貨物を限定する事。前々荷規制、前々々荷規制もある。
マグネトロン 発振用真空管の一種で、磁電管とも呼ばれる。強力なマイクロ波を発生させレーダーの主要部品の一つ。レーダーの使用時間により交換が推奨される。
前船(まえぶね) 先船(さきぶね)」参照
マグネティック・コンパス(Magnetic Compass) 磁気コンパス。羅針儀、羅針盤とも呼ばれる。磁石が南北を指す性質を利用したもので、方位を知るための計器。
マーチス(MARTIS) 海上交通センターの略称。多数の船舶が航行する海域において、海上交通に関する航行情報提供及び航行管制業務を行う海上保安庁の機関。 MARINE TRAFFIC INFORMATION SERVICE の頭文字をとり、MARTIS(マーチス)と呼がれる。レーダー、テレビカメラ、気象観測装置、AISなど装備し、情報信号板や無線などにより、航行船舶に対し航行管制を行う。現在、日本国内には、東京湾、伊勢湾、名古屋港、大阪湾、備讃瀬戸、来島海峡及び関門海峡の7箇所のマーチスが設置されている。
マニホールド(Manifold) 船のタンクの底から伸びたパイプ(油管)の接続部又は陸上のタンクの接続部。貨物を積む時には陸上のポンプを使い、陸上に荷揚げする時には、船のポンプを使用。Manifold…多岐管の意。
マリーンクレーン 船舶専用油圧式クレーンのこと。簡単な操作で荷の積み込み、積みおろしが1人の作業者で容易に、しかもスピーディにおこなえ、作業時間の短縮と省力の両面で役に立つ。このクレーンは、ケミカルタンカーの荷役時にケンペラーホースを吊る時に使用する。小型内航船用のケンペラーホースは、4インチ6~9mが主流で、1mあたり約6kgあることから、1本あたりの重量は約36kg~54kgとなる。近年、乗組員の労働負担軽減のためマリーンクレーンを採用する船舶が増えている。
丸木船(まるきぶね) 一本の木をくりぬいて 作った船で代表的な物はカヌーを指す。
丸艫(まるとも) 艫(船尾)の形状が、丸い型の船。追い風に強い。
丸ボイラー(まるぼいらー Cylindrical Boiler) 丸ボイラーは、大量の水をボイラ道内に保有し、水中に没する煙管内に高温の燃焼ガスを通して管の周囲の水を加熱、蒸発させるもの。ケミカルタンカーでは、このボイラから発生する蒸気を利用し、1.貨物槽内の加熱管に蒸気を通し液体化学薬品の温度を一定に保つ、2.粘度の高い物質を運送し終えた後、貨物槽内に蒸気を通し洗浄効果を上げる、3.清水と蒸気をミキシングすることにより、貨物槽内設置のバタワースマシンから温水を噴射し洗浄効果を上げる。等、様々な用途に使用されている。
丸窓(まるまど) 古くから採光装置として用いられていたもので、JISによりA級からC級に区分されている。一般にA級及びB級は乾舷甲板下、C級は乾舷甲板上第一層目の水密上重要な場所に取り付けられ窓で、C級の一部を除いて鋼製の内蓋付になる。
満載喫水線(まんさいきっすいせん) 満載喫水線とは、載貨による船体の海中沈下が許される最大限度を示す線のこと。その標示を要する船舶は、遠洋区域又は近海区域を航行区域をする船舶、沿海区域を航行区域とする長さ24メートル以上の船舶となっている。
満載喫水線規則(まんさいきっすいしんきそく) 満載喫水線を標示を要する船舶は、遠洋区域又は近海区域を航行区域とする船舶、沿海区域を航行区域とする長さ24メートル以上の船舶となっており、満載喫水線の種類、表示方法などの技術基準を規定している。
満載喫水線に関する国際条約(まんさいきっすいせんにかんするこくさいじょうやく) 船舶の安全を確保するため満載喫水線の制限を設け、船の種類、船体寸法に応じて、「ある一定の乾舷を保持することを目的として締結された国際条約で国際満載喫水線条約1966と呼ばれる。
満船飾(まんせんかざり) 船舶が祝意を表わすために、国際信号旗を船首から船尾へ連ねて飾ること。(軍艦の場合は「満艦飾」とも言う)

見掛数量(生数量)(みかけすうりょう) 15℃でオーダーされる数量に対して、実際に払い出される温度に対しての貨物の体積。
ミジップ いままで取っていた舵をもどす場合に使用する。またこの時舵角を指示して戻させることもある。

水切り(みずきり) 船のおもな材料となる鋼板を製鉄所から小型船やバージ(はしけ)で造船所に運搬され、鋼材桟橋に陸揚げされる。これを一般に水切りをいう。
水先区(みずさきく) 港湾や狭水道など、水先人による操船が適当と考えられる海域を水先区という。水先区は、水先人による水先を強制した強制水先区と任意水先区域とに分けられる。強制水先区では、特定の船舶を運航するときは、その船長は水先人を乗り組ませなければならない。
水先人(みずさきにん Pilot) 船の入出港や狭い海峡の通行に際し、本船の船長に代わって、操船に従事する。水先人が乗船していた場合の事故率はいなかった場合の1/6と言われている。
密度(みつど) 単位体積当りの質量のこと。単位はg/cm3。
密閉荷役(みっぺいにやく) 荷役作業中に排除される貨物ガスをベーパー配管を通じて陸上施設へ戻す荷役。オイルタイトハッチ等は全て閉鎖し液面計とピープホールにて液面監視を行う。引火爆発防止と有毒ガス中毒の防止に効果的。

ムアリングウインチ 係船索の巻出し、巻込みを行うための装置。小型内航船では、船首、船尾各2台設置されており、大型船では船首に1~3台、船尾に2~4台設置されている。
ムアリングホール 係留索を船内に取り込む穴。フェアリーダーと違って、干潮満潮の差が大きくても外れる心配がない。
無害通航権(むがいつうこうけん) 沿岸国の平和・安全・秩序を害さない限度において、船舶が他国の領海を航行できる権利。潜水艦の場合は浮上して航行しなければならない。
無線電話(むせんでんわ) 電波を利用して、音声その他の音響を送り又は受けるための通信設備をいう。
霧中信号(むちゅうしんごう) 霧で視界が悪いとき、事故防止のために船舶や灯台から発する音響信号のこと。

面取り(めんとり) 面取りは、工業製品(鋼材、木工など)において、角部を削り角面や丸面などの形状に加工する工法のこと。

モーダルシフト(Modal shift) 環境問題から、貨物の輸送手段の転換を図ること。具体的には、トラックや航空機による輸送を鉄道や船舶による輸送で代替することが考えられている。国土交通省が1991年4月から推進しており、省エネ効果、交通渋滞の緩和、窒素酸化物などの大気汚染の削減、二酸化炭素(CO2)排出削減による地球温暖化防止を目指している。
もやい索発射器(もやいさくはっしゃき) もやい索発射器とは、大型船がターミナル若しくはタンカー船においては沖合に設置のCバースへ着岸(桟)作業を行う際、タグボートによる綱取り作業が無く、船首尾配置員がヒービングラインを遠投しても届かない距離にある場合に使用される。この発射器は、空気呼吸器用ボンベの高圧空気を利用して、ロープ弾を発射するもの。