明和徒然日記
第30回 窮鼠ロボットを噛む
先日、テレビのニュースで中国のハーフマラソン大会にロボットを走らせたところ人間の世界記録を大幅に上回るタイムで完走したと報じられていた。
同じく中国でロボットの集団が太極拳やバック転などの一糸乱れぬパフォーマンスを行っているニュース映像も流れていた。
技術の進歩は素直に凄いと思うのだが、同時に何とも言えない薄気味悪さを感じるのは小生だけだろうか?
ロボットのマラソンやアクロバティックな動作を見ていると、このロボットの腕にマシンガンなどを装填すれば障害物を軽々と乗り越えてどこまでも標的を追いかけて行くことのできる殺人兵器に改造することなど、いとも簡単にできてしまうのではなどと思ってしまう。
更にはこのロボットに高度なAIを埋め込んでしまえば人間が指示を出さなくても自分で考えて勝手に行動する、もはや生み出した人間でさえも手を付けられない恐ろしいシロモノになってしまう。
便利なものが発明されると兵器に転用されるのは世の常だ。
大昔は刃物や馬車、近代になると船や飛行機、最近ではドローンやGPSなどが発明され、やがて争いや戦争に投入されて来た歴史がそれを物語っている。
土木工事の過酷な労働を軽減して効率化を図るためにダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルも自分の発明が多くの人命を奪うために使用されるなどとは夢にも思わなかっただろう。
加熱する開発競争に何か歯止めをかけなくてもいいのだろうか?
SF映画の中だけの世界がまさに現実のものになるかもしれないのだ。
そんなことを小生なんぞがいくら心配していても仕方のないことなのだが素人なりの対抗策が思い浮かんだ。
いざとなれば電気を止めてしまえば良いのだ!
コンセントからプラグを引き抜いてしまえば電気製品は動かない。
どんなに進化したAIやロボットでも電気がなければただの鉄屑。
「いやいや、AIはすぐに自分で電力を生み出す装置を作ってしまうぞ」という意見もあるかもしれない。
しかし、その装置を製造する工場も電気が無ければ稼働できないのだ。
実際はそんな単純な話ではないだろうが、そのくらいの空想は許していただかないと殺人ロボットから追い掛け回される悪夢を見てしまいそうだ。
最先端のAIロボットとは対極のアナログな方法であるが窮鼠猫を噛むというのはこういう事なのかもしれない。
筆者 佐藤兼好

殺人ロボットに追われる悪夢(AI生成によるイメージ)















