明和海運株式会社

60th anniversary

海運用語集

インデックス

合いドック(あいどっく) 定期検査(通常5年に1回に国の船舶検査官が行う)と中間検査(2.5年に1回)の間に行う入渠(にゅうきょ)であって、任意に船舶所有者が行うもの(船舶安全法に基づかないもの)。合入渠(あいにゅうきょ)とも言う。
アクセスハッチ 一般貨物船、バラ積貨物船、鉱石船などの貨物倉への交通用として設けられるハッチで、倉内梯子と組み合わせて使用される。
揚げ積み(あげつみ) 揚げ荷役後に積み荷役を実施すること。ケミカル船の揚げ積みは、揚げ荷役後のタンク洗浄に時間がかかり同日では間に合わない場合がある。
上げ潮(あげしお Flood tide) 海面が上昇しつつある状態
揚げ荷役(あげにやく) 船体に積載したケミカル製品をカーゴポンプを使用し陸上側タンク内へ移送すること。
葦船(あしぶね) 葦(あし)とは、イネ科の植物のことをいい、葦を縄で束ねただけの船をいう。日本では、伊耶那岐命(イザナギノミコト)と伊耶那美命(イザナミノミコト)との間に生まれた最初の神様である蛭子命(ヒルコノミコト)が、葦舟に乗せられて海に流されたと「古事記」に記されている。
アースバー(除電棒) 人体は、化学繊維製の衣服を脱ぐとき、ビニールカバーの椅子などから立ち上がる時、化学繊維のカーペット上を歩行するとき、それら摩擦によって人体帯電する。人体が1,000ボルト以上に帯電していると、その放電によって可燃性ガスに着火できる。タンカー船では、この静電気を少なくしスパークを防止するために船内各所に人体静電気をアースさせるためのアースバー(除電棒)を設置している。
当舵(あてかじ Steady) 当舵とは、目標針路を超えて回頭しそうなときにそれを防ぐための操船をいう。当舵の大きさは、その船の舵効きや、喫水の状態によって変わるので、その状況に応じて調整する。
アッペンダウンアンカー 「UP AND DOWN(アップ アンド ダウン)」が短縮されて「アッペンダウン」となった。錨が立って錨鎖がホースパイプ直下に垂直となっている状態で、船の航行状態と停泊状態の境界となる。
後船(あとぶね) 着岸バースに、後に着く予定の船。(反)先船(さきぶね)
アバンダン宣言(あばんだんせんげん) 貨物が全損になった可能性が高いにもかかわらず、全損が確定するまでに時間を要する場合に、確定まで保険求償が行えないとすると、迅速な損害回収という貨物保険本来の機能を被保険者が十分に享受できないことになる。このような場合に、被保険者が貨物の所有権を保険者に譲渡し、保険者に全損金の保険金請求を行うこと。
あびき 春先に、気圧の微妙な変動や地形などの影響で起きる、海面の異常な昇降現象を「あびき(副振動)」と言う。数分から数十分の周期で急激に潮位が変動することが多く、数メートル近い潮位変化を伴う場合がある。
アフターピークタンク(After-peak Tank) 船尾隔壁より船尾の方へ設けられた水槽で、バラストタンクまたは清水タンクに使用され、船尾喫水トリムの調整を必要とする時にも利用できる。船尾水槽(せんびすいそう)ともいう。⇔(反)フォアピークタンク(Fore-peak Tank)、船首水槽(せんしゅすいそう)
油(あぶら) 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律で定められている油とは原油、重油、潤滑油、軽油、灯油、揮発油、アスファルト及びこれら油以外の炭化水素油(石炭から抽出されるものを除く)であって、科学的に単一の有機化合物及び2以上の当該有機化合物を調合して得られる混合物以外のもの並びにこれらの油を含む油性混合物をいう。
油記録簿(あぶらきろくぼ) ビルジ、油性残留物等の処理については作業後のその方法、処理量、処理海域の記録。また燃料補給については、その量を記録する記録簿のこと。なお、この記録簿は海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律で記録を義務付けられている。
油処理剤(あぶらしょりざい) 船舶から油が海上流出した際に使用する。いずれも油を乳化、乳化分散させるもので油の量の20~30%を散布し海面を十分に撹拌して処理する。また、油を凝固させるゲル化剤も開発されており、回収後は焼却することが出来る。処理剤の使用に際しては、海洋環境や漁業への影響もありうるので、会社関係者、海上保安庁、漁業関係者と事前打合せが必要となる。
アブログ(Abstract log) 船舶の運航上発生した記録したものが航海日誌と呼ばれ、特にその中で重要な諸点(航行距離、燃料消費量、入港地名、入出港時間、積載貨物名及び数量)を、一航海ごとに分けて記録した日誌のこと。
海人族(あまぞく) 古代の日本においては、海人族と呼ばれる人々が各地の海で釣り漁や網漁、潜水漁、タコ壺漁などをして暮らしていた。彼らは得た魚介類を朝廷に献上するだけでなく天皇家を支える海上交通の担い手でもあった。古事記、日本書紀には274年に伊豆の国命じて作らせた船を使い、淡路島で湧く清水を天皇の御料水とするために海人たちに都まで運ばせたという記述がある。
歩み板(あゆみいた) 船と桟橋の間を、人が行き来するために渡す板。干満の関係などによっては、船陸間でかなりの高低差が発生する場合があり、そのような場合は、板を渡し、板の上を人が歩行する。
アライアンス 船社間協定の一形態で、世界規模での最適配船、コスト合理化を図るための戦略的船社間協定。1992年後半から1993年にかけて欧州航路や北米航路でアライアンスを模索する動きが始まった。
アルパー(自動衝突予防援助装置 Automatic Redar Plotting Aids(ARPA)) ARPA」(えーあーるぴーえー)参照
アレージホール アレージとは、タンク上面から貨物油面(液面)までの距離の事で、タンカーでは油量計測時、アレージ・ホールから巻尺に似たアレージ・テープを入れて計測する。
泡消火装置(あわしょうかそうち) 一定の水量を給水できるポンプ、泡原液とその貯蔵タンク、泡原液と水を規定の容量濃度に混合させる混合装置、泡原液水溶液と空気を撹拌混合して泡を生成放出する泡放出口、および送液のための一連の配管ならびに関連制御装置から構成される。
アンカーアウェイ アッペンダウンアンカーから更に少し錨鎖が巻き込まれ錨が起き、アンカークラウンが海底を 完全に離れようとする時をいう。
暗礁(あんしょう) 暗礁は、常に水面下にある岩礁のことを指す。岩石や珊瑚礁などでできており、船舶にとっては座礁の恐れがある危険な場所となっている。
安全荷重(あんぜんかじゅう) 安全使用荷重または制限荷重。装置または構造物等を安全に使用できる最大荷重または制限荷重。
安全管理規定(あんぜんかんりきてい) 平成18年9月に「運輸の安全性の向上のための鉄道事業法等の一部を改正する法律」により、運輸事業者に対して、絶えず輸送の安全性の向上に向けた取組を求めるとともに、安全最優先の方針の下、経営トップ主導による経営トップから現場まで一丸となった安全管理体制の適切な構築を図るため、運輸事業者に対して、安全管理規程の作成等が義務付けられたもので、海運会社も船舶の安全運航及び海洋環境保護に関し、有効かつ適切な安全管理システムを確立するため、当規定を定めている。
暗車(あんしゃ) 船舶の船尾部にあるスクリュープロペラ(プロペラ)のことをいう。常に水面より下 (喫水線下)にあり見えないことから、暗車といわれる。
安全工具(あんぜんこうぐ) タンカーでは、可燃性ガスに対する引火の危険防止のため衝撃や摩擦によって火花を発するおそれのない非鉄金属製(ニッケルアルミ銅合金等)の安全工具の使用が義務付けられている。
安全な速力(あんぜんなそくりょく) 他の船舶との衝突を避けるための適切かつ有効な動作をとること又はその時の状況に適した距離で停止することができるように航行することをいう。

硫黄酸化物(いおうさんかぶつ SOx、Sulfur Oxides) SOx」参照
錨(いかり) 1節25m×8節=200m(全長)、降ろすのは、通常5節程度。停泊できるのは、錨の爪によるものではなく、チェーン自体の重さ(はちゅう力)であり、抵抗力。
行会い船の航法(いきあいせんのこうほう) 二隻の動力船が真向かい又はほとんど真向かいに行き会う場合において衝突するおそれがあるとき、これを「行会い船」といい、各動力船は、互いに他の動力船の左舷側を通過することができるようにそれぞれ針路を右に転じなければならないと定められている。(海上衝突予防法 第14条の行会い船)
行き脚(いきあし) 船舶等の前進速力に対し、それまでの勢いで走り続けること。
行行き脚をなくす(いきあしをなくす) 行き脚を無くすとは、前進速力が一定以下になることをいい、舵による操船が不能となることをいう。(ケミカルタンカー499G/Tでは2knot以下で操船不能となる)。
委託船(いたくせん) 貸渡業者(オーナー)が運送業者(オペレーター)に対し船舶の運航を全面的に委託すること。この契約は、定期用船とは異なり、貸渡業者の収入は一定ではなく、好況時など運賃が高く、稼働率が高いときは利益が上がるが、不況時には収入が下がり安定しないという面がある。
一番船(いちばんせん) 同じ桟橋で、一日に複数の荷役が予定されている場合、その中で最初に荷役を行う船のこと。二番目に荷役を行う船は「二番船」。
一般配置図(いっぱんはいちず) 貨物倉(貨物槽)、荷役装置、機関室、各タンク、ハッチカバー(貨物船のみ)、居住区の諸室、係船装置、扉等の配置を示した図面のこと。
緯度(いど) 地球上のある地点の南北の位置を表す座標の一。赤道を零度として、それと平行に南北に地球を横に切る線の目盛り。南北おのおの90度まで測り、北へ測るのを北緯、南へ測るのを南緯という。
イーブン・キール(平脚(ひらあし)Even Keel) イーブンキール(ヒラアシ)とは、船首と船尾の喫水が同じ状態をいう。利点、欠点ともにバイザヘッドとバイザスタンの中間である。水深の浅い港、河川、運河を航行する場合にイーブンキールとする場合がある。
イナートガス(Inert Gas) イナートガスとは、N2(窒素)やCO2(二酸化炭素)などの不活性ガスのこと。危険物を積載する原油タンカー、LPGタンカー、LNGタンカーのタンク内に、イナートガスを注入することにより、タンク内の酸素量を抑制し引火爆発を未然に防ぐ役割をもっている。
居眠り防止装置(いねむりぼうしそうち) 船橋での当直航海士の不在や居眠り・急病で生じる事故を未然に防ぐことを目的とした装置で、3分〜12分の任意の時間で設定されたタイマーが当直航海士によりリセットされなければ、船橋内で可視・可聴警報を発する装置。更に船員居住区に警報を転送する。
イマーションスーツ 寒冷時の救助艇作業員の風浪暴露からの人体防護や、海中転落時の体温低下を防止するために着用する防護服。
入浜権(いりはまけん) 海浜や海岸に自由に立ち入り,魚介類の採取や海水浴など自然の恩恵を享受できる権利。
入船(いりふね) 入船とは、港の入口(港口)に船尾方向を向けた状態で着桟(岸)する方法である。出船と全くの逆を指す。実際の入港は長らく出船で行われてきたが、エンジンの騒音問題等を踏まえ、近年は入り船での入港が増えつつある。⇔(反)出船(でふね)
引火点(いんかてん) 液体の表面近くで引火(物が他の火・熱で発火すること)するのに十分な濃度の可燃性ガスが生じる最低の液温のこと。ガソリンでは-40℃、軽油は50~60℃。
インコタームズ(Incoterms) 国際商業会議所 (International Chamber of Commerce: ICC) が策定した貿易条件の定義である。1936年以降策定されているが、改正を重ね、最新版 (Incoterms2010) は2011年1月1日から発効した。名称はInternationalの’In’、フランス語のCommerce(Trade)の’co’、それに’Terms’を組み合わせた略称。貿易取引における運賃、保険料、リスク(損失責任)負担等の条件に関する売主と買主の合意内容について、国によって用語の解釈に不一致があると貿易が円滑に行われないため、国際的に統一的な定義を取り決めたもの。 任意規則であるため、強制力はなく、貿易取引の契約書に「本契約で使用されている貿易条件は、インコタームズ2000によって解釈する」というような約款を入れることが一般的である。また、両当事者が合意すれば、例えば1990年度版に準拠することも自由にできる。インコタームズの本文(和英対訳)は、国際商業会議所日本委員会で入手することができる。
インジケータコック 内燃機関でシリンダー内の圧力を測定するための指圧器を取り付けるコックのこと。
インシデント (Incident) 船舶または人が危険にさらされ、又は結果として船舶や構造物、環境への重大な危害が生じたかもしれない船舶の運用に起因・関連するできごと、又は事象をいう。
インテグレイテッド・ブリッジ・システム (Integrated Navigation System=INS) ECDIS、ARPAレーダー、AIS、オートパイロットなどを組み合わせ、航路監視、衝突予防、航路計画および自動操船など航海機能を統合したシステム。
インマルサット (INMARSAT) 「International Maritime Satellite Organization」の略。国際海事衛星機構の略称。1979年に発効した〈国際海事衛星機構に関する条約〉によって設立された国際機関のこと。海上における遭難・安全通信,海事公衆通信業務,無線測位などの海事通信を行うための衛星を打ち上げ、提供することを目的とし、総会、理事会および事務局により構成されている。

ウィンドラス (Windlass) 揚錨機。船舶の投揚錨並びに係船装置を言う。アンカーチェーンあるいはロープの巻き取り、繰出装置、ブレーキ装置からなり、主として油圧あるいは電動モーターにより駆動される。
ウエザーサイド (Weather side) 風上側のこという。(対義語=リーサイド)
ウェス (Waste) ぼろ、ぼろきれ。機関・機械等油汚れの手入れに使用する古い布。油分で汚れたウェスは自然発火しやすいので、早期に陸揚げ、焼却等の処分が必要。
防爆、危険エリア等電気の使用が厳しいエリアでの使用に最適な圧縮エアーを駆動源としたダイアフラムポンプのこと。ケミカルタンカーではタンククリーニング終了後の残水処理等に使用している。
ウォーターカーテン 引火性危険物を積揚げする際、万一の危険防止のため本船と工場を仕切るため一列の噴水を出す装置のこと。
浮ドック(うきどっく) フローティングドック」参照
右舷(うげん Starboard) 船尾から見て、右側を指す。⇔(反)左舷(さげん)
うず巻きポンプ(うずまきぽんぷ) ポンプケーシング内に装備される羽根車の回転によって発生する水の遠心作用を利用して送水するポンプのこと。うず巻きポンプは構造が容易で小型であり一度に大容量のものが得られるが、ケーシング内に空気が混入する場合は揚水が困難であり、始動の際は呼び水装置が必要である。
うねり (Swell) 観測場所からかなり離れた所で起きた波が伝わってきたもの。波長は大。例えば、南方洋上で発達した台風から「うねり」が風に先駆けて日本の太平洋岸に到達したものを土用波と言う。台風の襲来を告げる自然が放った伝令のようなもの。
うねり階級(うねりかいきゅう) 波が進むスピードより風が強いと、波は風に押されて次第に三角波を形成する。このように、その海域で吹いている風によって生じる波を風浪と言うが、その風浪が発生域を離れるなどして、風の直接の影響を受けなくなった状態の波を言う。
そのうねりの大きさを階級別に合わせて説明した物をうねり階級と言う。
0 うねりがない
1 短くまたは中位の弱いうねり(波高2m未満)
2 長く弱いうねり(波高2m未満)
3 短くやや高いうねり(波高2m ~ 4m)
4 中位のやや高いうねり(波高2m ~ 4m)
5 長くやや高いうねり(波高2m ~ 4m)
6 短く高いうねり(波高4m以上)
7 中位の高いうねり(波高4m以上)
8 長く高いうねり(波高4m以上)
9 2方向以上からうねりがきて海上が混乱している場合
運転不自由船(うんてん‐ふじゆうせん) 船舶の操縦性能を制限する故障や異常な事態が生じているため、他の船舶の進路を避けることができない
船舶のことをいう。
なお当該船の灯火及び形象物は、次のとおりです。(全長12m以下の船舶は適用外)
①灯火
夜間:最も見えやすい場所に紅色の全周灯2個を垂直線上に掲げること。
対水速力を有する場合:舷灯1対(長さ20メートル未満の運転不自由船にあっては、舷灯1対又は両色灯1個)を掲げ、かつ、できる限り船尾近くに船尾灯1個を掲げる。
②形象物
昼間:最も見えやすい場所(例:船首マスト等)に球形の形象物 2個又はこれに類似した形象物2個を垂直線上に掲げる。
運賃・保険料込み条件(うんちんほけんりょうはらいこみじょうけん CIF) CIF」参照

エア押し(えあおし) 積込終了時に陸上配管内に残っている液状貨物を本船に押し込む。逆に、荷揚する場合、本船の配管内に残っている貨物を陸上側に押し上げる。この時エアで押すことを「エア押し」、窒素を使う場合「N2押し」と言う。
エアードラフト 水面から船体構造物最先端までの高さをいう。
A種船(えいしゅせん) 船の長さが60m以下のタンカーで積み荷が引火点60℃以下の引火性液体類を積載できるタンカーをいう。主にガソリンや灯油を積載する小型油タンカー。特別な安全構造(船の長さが60mを超えるタンカーと同程度)を必要としている。
衛星航法(えいせいこうほう) 電波航法の一種であり、人工衛星に搭載された電波送信機までの距離を測定して船位を求める方法。
曳船(えいせん Tug Boat) 他船を曳いたり押したりするための船舶。外洋で故障を起こし航行不能になった船舶を曳航したり、港内に出入港する船舶の操船の補助として使用される。「引船」、「ひきふね」とも呼ぶ。
液体化学薬品 (えきたいかがくやくひん) ばら積液体危険物の一種類で、摂氏37.8度で0.28メガパスカル以下のガス圧を持つ液体であって腐しょく性、人体に対する毒性、引火性、自然発火性及び危険な反応性を持つ物質をいう。液体化学薬品ばら積船での主要運送品目はベンゼン、トルエン、キシレン等である。また、当該物質を運送する液体化学薬品ばら積船は、安全運送を確保するために、危規則に運送基準、運送船舶の貨物格納設備及び構造等が規定されているほか、海洋汚染防止の観点から、海防法に排出等の規制が規定されている。これらの規定は「海上における人命の安全のための国際条約」(SOLAS条約)及び「海洋汚染防止条約」(MALPOL条約)の両条約を根拠とする強制コード「液体化学薬品ばら積船の構造及び設備に関する国際規則」(IBCコード)を取り入れたものであり、当該コードに満足しない限り当該物質を運送することができないこととなっている。
液面計 (えきめんけい Liquid-Level Gauge) 閉鎖・密閉状態のカーゴタンク内の油面高を測定し表示する装置。ガイドパイプ内にセンサーを一定間隔で配列し、そのガイドパイプに沿ってフロートが上下する。フロート内部には磁石が内蔵されており、この磁石によりセンサーのON・OFFを検知して液位を計測する。(電磁フロート式液面計)
エコーサウンダー (Echo Sounder) 音響測深儀」(おんきょうそくしんぎ)参照
A重油(えーじゅうゆ) 動粘度が低く、常温でも使用可能。硫黄含有率の低い重油。
エスケープトランク 非常時、軸路又は機関室から開放甲板上に直接脱出できるように形成された通路。
SWL(えすだぶるえる) 「Safe Working Lord」の略。設備の安全な使用制限荷重のことをいう。船首尾のフェアリーダー、ボラード、油圧クレーン、機関室チェーンブロック等の荷重のかかる箇所にSWL〇〇KN(ton)などど標示される。
エダクター エダクターは船倉内のビルジ吸引用や、貨物油、海水バラストなどのストリッピング吸引用に常用される。
エプロン コンテナ荷役をおこなうためのバースにあり、コンテナの積み卸しを行なうガントリークレーンが設置されている箇所をいう。
エマルジョン化(えまるじょんか) 「乳化」ともいう。互いに混ざり合わない液体の一方を微粒子にして他方に分散させること。撹伴(かくはん)などの方法を用い、保存するためにふつう乳化剤を加える。
エムゼロ 機関室の当直無しで、主機を24時間運転できる設備を備えた船をMゼロ(えむぜろ)船と呼ぶ。「Mゼロ」とは(財)日本海事協会が定めた船級を示す符号で「Machinery Space Zero Person」の略。船橋からの主機遠隔コントロールが可能でかつ機関室の異常を知らせる警報装置、異常時に自動的に主機を減速する装置など、無人運転のための多くの規定を満たした船を意味する。
LPG船(えるぴーじーせん) Liquefied Petroleum Gasの略。液化石油ガスのこと。具体的には、液化プロパンや液化ブタンのこと。常温・常圧では気体だが、加圧又は低温にすることにより、液化された貨物を運ぶ船。
エロージョン(Erosion) エロージョンとは、キャビテーションによって生じた気泡が急激に潰れることで非常に高い圧力が発生し、プロペラの表面を浸食してぼろぼろにしてしまう腐食作用のことをいう。
沿海区域(えんかいくいき Coasting Area) 船舶安全法施行規則で定められた沿岸から20海里以内の区域。
沿海資格(えんかいしかく Coasting Qualification) 船舶の航行区域により与えられる資格のひとつ。この資格は北海道、本州、四国、九州およびこれらに附属する特定の島から20海里以内を航行できる資格をいう。
遠隔制御(えんかくせいぎょ) 原動機、補機(ポンプ・空気圧縮機)等をその設置されている場所から離れた場所で運転・制御を行うことをいう。
沿岸航法(えんがんこうほう) 岬、山頂、灯台など地上の物標あるいは測深を利用する方法。
縁切(えんぎり) 同一船で二品目の積み合わせ荷役を行う際、貨物同士のコンタミネーションを防ぐため 船の配管を、それぞれの品目毎に完全に独立させること。一般的なケミカル船は、二系列に独立している配管を一か所でつないで一系列運用して おり、このつなぎ部分の短管ごと取り外し切り離してしまう。
縁材(えんざい) コーミング」参照
エンジンテレグラフ(Engine telegraph) エンジンテレグラフは、船橋からエンジンの指示を行う指示器のこと。近代化船では装置の電子化により、船橋から離れていてもエンジンを遠隔操作することが出来るようになった。
遠洋区域(えんようくいき) 平水区域・沿海区域・近海区域を除く一切の海面を含む航行区域。

オイルフェンス 海上で、タンカー などから油漏れが生じたとき、広がらないようにするため一時的に設置する柵のこと。オイルフェンスは、①波高2mで有効であること。②風速10~15m、潮流1ノットで使用できること。③取扱簡便で格納に場所を取らないこと。④結合が容易であること。等の条件を満たさなければならない。
沖修理(おきしゅうり) 船舶関係の修理を沖で行うこと。船舶関係の修理は、可能な限り着岸中(仮バース若しくは造船所)に行うが、航海の途中で修理することもある。沖修理の場合、修理業者は通船ボートで移動し本船に乗船し修理する。
沖荷役(おきにやく) 沖に停泊している外航船と内航船間で、海上でカーゴの受渡しを行うこと。日本港湾施設(バース)が小さい場合、大きな外航船等が桟橋等に着桟することが物理的に無理の場合のみ許可される。国内で許可されるのは横浜港と神戸港のみ。
乙仲(おつなか) 海運貨物取扱業者。船会社と荷主の間に立って海運カーゴの港湾における運搬、受け渡し、それらに伴う業務を代行する業者。戦時中に、船舶の売買などを仲立をする甲種海運仲立業に対して、乙種海運仲立業と称したことばの残ったもの。
オーバーフロー管(おーばーふろーかん) ディ―プタンク内に過圧が生じるおそれがある場合に、タンク内の過圧を防止するために設けるパイプ。 オーバーフロー菅の合計断面積は、注入管の合計面積の1.25倍以上であること。十分な容器のオーバーフロータンク又はあふれ出た液体を十分に処理できる容量を有する他のタンクに導かれたものであることなどの規則の要求に適合するものでなければならない。
オーバーリッチ オーバーリッチとは、カーゴタンク内のガス濃度を爆発上限界以上の濃度に保つことをいう。爆発を防止するためには、可燃性ガス又は空気のいずれか一方をなくすか、少なくする必要があり、可燃性ガスを無くすことが最も安全であるがタンカーでは特別な場合を除いて不可能であるため、上記方法により、爆発範囲から外す方法が取られる。
オーバル型流量計(おーばるけいりゅうりょうけい) 配管内を流れる液体の流量(流速)を計って液量を算出する。流体がメーターを通過する時、オーバルと呼ばれる2個の楕円形をした歯車状の回転子が噛み合って回転する。このとき1回転で送り出されるケーシング内の容積と回転数によって流量を積算し、指示する装置。
オフセットベント 管系の一部に曲がりを設け変形を吸収できるようにした配管のことをいう。
オフ・ハイヤー(Off Hire) 賃借料の対象とならない部分(船が使用できない日数分(例えばドック入り等)荷主側が払わない賃借料のこと、本来、船主側が負担すべきもの)⇔(反)オン・ハイヤー(On Hire)
オペレーター(Operator) 所有船又は傭船(借り船)をもって、種々の積荷のオーダーを適切に配船する運航業者。
面舵(おもかじ Starboard) 右に舵をとり、船を右旋回させること。⇔(反)取り舵(とりかじ Port)
艏(おもて Bow) 船首」参照。⇔(反)艫(とも)
艏脚(おもてあし By the Head バイザヘッド) バイザヘッド(オモテアシ)とは、船首のほうが船尾より喫水が大きくなっている状態をいう。船首部の見張りがよくできる利点が上げられるが、速力低下、舵効不良、波浪が浸入しやすい等の欠点がある。⇔(反)艫脚(ともあし By the Stem)
音響測深儀(おんきょうそくしんぎ Echo Sounder) 船の位置の水深を測定する航海計器。「エコーサウンダー」ともいう。船底に音波の送受波器を設けて音波を受信し、その所用時間を計り、その2分の1に音波が水中を伝わる速さ、(毎秒約1,500m)を乗じて水深を求めて連続的に表示する。
温度換算係数(おんどかんざんけいすう) 積み荷の数量は15℃を基準とした数量でオーダーされ、液体類は温度の変化により体積も変わってくる。実際に出荷される温度により、体積が微増するので補正するために使用する係数。15℃で払い出される貨物に対しては、温度換算係数は1となる。
オン・ハイヤー(On Hire) 用船開始。または用船契約算入期間。⇔(反)オフ・ハイヤー(Off Hire)