海図とは、海洋に港湾などの形状、底質、海流、水深、暗礁その他の障害物、島沿岸の地形、地物、航路標識などを表示した地図で、船舶が航海中に使用することから海上の地図、海図と言われています。
航海中は、海図から自船の位置を把握する他、上記に記載した情報を読み取り、航海に役立てております。海図は航海士にとって必要不可欠なものであることから、その取扱いについても丁寧に取り扱う必要があり、具体的な注意事項は以下のとおりです。
1.海図保管上の注意事項
(1)折り曲げたり、傷つけたり、汚したりしないこと。
(2)使用時以外は海図机の海図収納棚に保管しておくこと。
(3)海図収納棚には、各段それぞれに均等の枚数となるように配慮すること。
(4)海図を番号順に収納し、直ちに所用の海図を引出せるようにしておくこと。
2.航海中などの海図作業時の注意事項
(1)海図はなるべく日光にさらさないように心掛ける。
(2)水路図誌目録により、航海に必要な海図を選び、使用順に並べて準備する。
(3)針路などの必要な事項以外は海図に記入しないこと。
(4)使用する鉛筆はなるべく柔らかいもの(4B)を選び、消しゴムは良質なものを使用すること。
(5)デバイダーの使用に際しては、紙面に傷をつけないように注意すること。
(6)使用海図は、なるべく最新のものを選び、海図の改補を絶えず行い、常に最新の状態で使用すること
(7)使用済みの海図は、航海が終了するまで船位や針路線などを消さずに残しておくこと。
【海 図】
【水路図誌目録】
【デバイダー】