国際信号旗とは、IMO(国際海事機関)が定める「国際信号書」に則った世界共通の旗のことです。
国際信号旗を形容することで、船は他船や陸上に自薦の状態や進路、目的地のほか、様々なメッセージを伝えることができます。(国際信号旗による通信を旗流信号と呼びます)
信号旗は26種類のアルファベット文字旗、10種の数字旗、3種の代表旗、1種の回答旗の合計40種類からなっています。
これらは、形と模様と5色の色分けで区別されており、組み合わせによって1~6文字の信号及び船名符字(コールサイン)として意味を持たせることが出来ます。アルファベット文字旗による1字信号は、緊急性、重要度が高いメッセージや頻度の高いものに用いられます。
例えばB旗は「本船は、危険物を荷役中また運送中」、E旗は「本船は針路を右に変えている」などの意味をもっています。
また、2字、3字信号は、一般的なメッセージや救助・医療・行先等の通信に用いられます。
■ 国際信号旗一覧表
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数字旗(10枚) |
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代表旗(3枚) |
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回答旗(1枚) |
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■ 1字信号旗
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本船は危険物を荷役中または運送中 |
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本船は針路を右に変えている |
■ 2字信号旗
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貴船のご安航を祈る |
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遭難している。直ちに救助が欲しい |
■ 3字信号旗
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緊急の医療助言を要請する |
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患者は意識がある |
■ 以下に東京湾を例に3字信号旗による目的地を揚げてみます。
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中ノ瀬航路北口から、木更津港沖灯標を左舷側に見て東京港・千葉港へ向かうとき |
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中ノ瀬航路北口を右折して木更津港へ向かうとき |
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中ノ瀬航路NO.4~8浮標を抜けて富津・木更津へ向かうとき |
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中ノ瀬航路北口から、木更津港沖灯標を右舷側に見て扇島・川崎へ向かうとき |
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中ノ瀬航路北口から鶴見へ向かうとき |
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浦賀水道航路を抜けて根岸へ向かうとき |
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浦賀水道航路中央NO.5浮標から航路外へ出て横須賀へ向かうとき |
■ 名符字を国際信号旗で表す場合
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明和丸 |
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明督丸 |