ケミカルタンカーには、甲板上に様々な配管があります。配管の中を通る品物によって、管系が分類されています。また、外観からも、何が通っている配管なのか見分けられるように、配管にマーキングをしています。
管 系 | 識 別 色 | |
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清水管系 | 青色 | ![]() |
海水管系 | 緑色 | ![]() |
燃料油管系 | 赤色 | ![]() |
潤滑油管系 | 黄色 | ![]() |
蒸気管系 | 銀色 | ![]() |
圧縮空気管系 | ネズミ色 | ![]() |
ビルジ管系 | 黒色 | ![]() |
注1)清水(せいすい)…海運用語集「フレッシュウォーター」参照
注2)ビルジ…海運用語集「ビルジ」参照
代表的な管系は、上記の7種類になりますが、これだけでもかなりの数です。
ケミカル船の荷役甲板上には、数多くの配管が設置されており、対象となる全ての配管に、この様に識別色による標識がなされています。
バルブに関しては、船内の消火用に共することのできる管のバルブボディーは、赤色で塗装されています。
※消化用と言っても、消化作業に海水を用いるのか、清水を用いるかで、使用する配管が分かれてきます。表示例をご覧頂ければわかるように、バルブの色は赤でも、配管の標識の色は変わってきます。
上記管系について、更にこれを細分化して識別する必要がある場合は、リングの標識の数により細分化された管系の種別を表示します。
※清水管と言っても、何に利用する為の清水かによって、分かりやすく標識の数で判別できる様に決められています。
燃料油と言っても、A重油・C重油と種類があります。こちらに関しても、配管のリングの標識の数により、燃料油管系の中で細分化されています。