明和海運株式会社

60th anniversary

海運豆知識

第140回

海上法規の歴史

海事に関する法規は、海上取引の行われた古代フェニキア時代から存在していたといわれています。紀元前 2、3 世紀の頃のギリシャの植民地であるロード島に発達した 「ロード海法」、12世紀頃に大西洋沿岸で使われた「オレオン海法」、14世紀に集大成 された「コンソラート・デル・マーレ」、15世紀に地中海で行われた「ウィスピー海法」などが有名です。
1225年(貞応2年)に制定されたと伝えられる日本最古の海商法規「廻船式目(かいせんしきもく)」や豊臣時代に制定された「海路諸法度(かいろしょはっと)」がありました。明治時代に入り日本が西欧の海事法規を継受したため、現行の法規にその名残は見られないといわれております。
海事法規とは、海上航行に直接関係のある法規の総称(船員職業安定法、造船法は海事法規ではない)で、狭義には、海商法(商法第4編と国際海上物品運送法)を指す場合があります。
海事法規の特色としては、民法、憲法のように独立した部門ではなく固有の法原則は存在しませんが、次に示す特色があります。

1海上危険への配慮
陸上にはない海上危険が存在し、その危険について各種の配慮がなされている。
2孤立性のための特別な措置
陸上から孤立して行動するため、陸上とは異なった措置が講ぜられている。
3自己完結型
必要であれば、その都度、専門家を呼ぶことができる陸上とは異なり、洋上では自船だけでほとんどのことを成し遂げる能力が必要であることへの配慮がなされている。
4財産的価値
船体、積荷などの巨大な財産的価値が考慮されている。
5国際的性格
海運の国際性から国際的な統一がなされている。

諸廻船法令条々
【諸廻船法令条々】
海上貿易する古代フェニキア人
【海上貿易する古代フェニキア人】