明和海運株式会社

60th anniversary

海運豆知識

第138回

船の性別

船は「物」であるため本来性別という概念は存在しません。しかしながら「船は女性」と 言われ英語では船を表す代名詞は「it」ではなく且つては「she」と表現されておりました。
では、なぜ女性なのでしょうか?これには諸説ありまして、大航海時代における船員は、現代のように気象学は発展しておらず、また航海計器と呼べるものは羅針盤(磁気コンパ ス)、時計、六分儀等、その他用具として海図、ディバイダー、双眼鏡等を基に自身の経験と勘を頼りに航海が行われ、一度荒天に見舞われれば命を落としかねない状況にありました。そのため、当時の船員にとって船は、
・自身を守る母親的な存在であった。
・妻、恋人のように掛け替えのない存在で常に身近に感じていたかった。
等から女性とした説と、その他では、
・女(船)を扱うのが上手いのは経験豊富な男(船員)
・女(船)を綺麗にするためには化粧(ペンキ)が必要
・女(船)の周りはいつも騒々しくて、男(船員)が集まってくる
・女(船)は上っ面はキレイでも、腹の底(船底)はわからない
等あり、時代が時代なだけにこのようなトンデモ説も残されております。現代では、女性船員も数多く活躍する時代であり船を女性に例えるのは時代遅れであるとの認識から2002年以降、ロイズ・オブ・ロンドン(ロイズ)では、船を「she」と呼ぶことを 止め「it」に変更し、現在この表現に統一されているようです。実際のところ英語を母国語とする人たちも何故「she」と呼ぶのか明確な理由は分からないようです。

【女性を表した船名】

クイーン・エリザベス(客船):イギリス

クイーン・エリザベス(客船):イギリス

クイーン・ヴィクトリア(客船):イギリス

クイーン・ヴィクトリア(客船):イギリス