明和海運株式会社

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海運豆知識

第130回

航海計画について 第1部:航海計画~離岸距離

今月の海運豆知識では、船舶が目的地まで航行するにあたり気を付けていることについて2部構成でご紹介します。第1部は航海計画~離岸距離までとなります。

1.航海計画とは
航海計画とは、航路の選定、出入港日時や要注意場所の通過日時の決定などの航海計画を立案することです。電子技術の発達により航海用情報の入手が簡易になりましたが、情報を入手して判断し意思決定して実行命令を下すのは操船者であり、その部分が最も重要であります。航海計画においても、航路を電子海図に引くことはいとも簡単な作業になりましたが、人間が行う航路選定の重要性は今も、そしてこれからも変わらないと考えています。

2.航路選定の留意事項
航海の安全を第一俊、次に航海時間の短縮、燃料の節約を考えるとともに気象、海象の地域的・季節的な障害を配慮しなければなりません。そのためには事前に次のことを最低限、調査しなければなりません。
1 海図など水路図誌による最新情報が得られること。そのためには、変化情報である 水路通報、水路図誌、潮汐表、航行警報その他航行区域全域の参考資料を調査する必要があります。
2 航行船舶の交通量や季節の漁船の操業状態、定置漁具、海潮流など水路状況を調査し、耐航性や船の用務を勘案して、安全かつ経済的な航路を選定しなければなりません。

3.離岸距離
航路の離岸距離は、自船の大小、速力、喫水、外力の影響、視界や他船の状況によって決められ、船舶交通量や商業中の漁船を避航する余裕水域や、舵・機関など不慮の故障に即応できる安全距離を第一要件として決定しなければなりません。航路一帯に漁船が集団操業している水域を航行する場合には、迷わず沖出しして遠回りしつつ航過し基の針路に戻すことが必要となります。一般的には、内海航路では1海里(約1,852m)、外洋航路では5海里(約9,260m)がよいとされています。