明和海運株式会社

60th anniversary

海運豆知識

第126回

気象・海象観測の項目

月度海運豆知識の続きとして「気象・海象観測の項目」についてご説明致します。 船で行う「気象・海象観測の項目」には以下のようなものが挙げられます。

1 気圧:アネロイド気圧計を用いて測定します。気圧の変化は天候変化の兆しであり、 航海する上で非常に重要な情報となりますので、多くの船は自記気圧計を 備えています。確認時は針が固着している場合がありますのでガラス面を 軽くトントンと 2~3 回指先で叩きます。

2 気温と湿度:船橋にある百葉箱に入れられた乾球温度計と、水に浸したガーゼなど を水銀球に巻き付けた湿球温度計を用います。湿球温度計確認前に水が渇いていないか確認してから使用します。
3 水温:採水バケツで海水をくみ上げ、その中に水銀温度計を入れて測定します。現在では船底や機関の冷却水取入口を利用して計測するのが一般的です。

4 風向と風速:風向・風速計を使う場合は、針路と船速を勘案して真の風向・風速を 求めます。大型船では真風向風速計があり自動的に真の風向・風速が 表示されます。目視による場合、風向は風浪の来る方向をコンパスで 測り、風速は海面状態を観察してビューフォート風力階級表に当てはめます。

5 雲:雲の種類と雲量を目視で観測します。雲量は雲の濃淡にかかわらず全天を覆っている時を 10 とし、雲の全天を占める割合で 0 から 10 に分けて表します。

6 天気:快晴、晴れ、雲、霧雨、霧、ひょう、電光、もや、しゅう雨、はやて、雨、雪、雷鳴、煙霧などの中から該当する天気を選びます。選ぶ際は略語を用い ますが「気象関係コード表」に詳細が記載されておりますので検索してみて下さい。

7 視程:大気の澄んでいる状態を示すものですが、水平方向の見通しのきく距離によって表します。

8 波浪:波のやってくる方向はコンパスで観測しますが、うねりの上に風浪がある場 合はそれらを混同せぬよう注意が必要です。波の周期は、波の山の頂上に目標物を見たときから、その目標物が再び波の頂上に見えてくるまでの時間を ストップウォッチで測定します。波高は船のほぼ中央部で船が波の底にきた とき、波の頂上と水平線が一線になる船体上の位置を求め、喫水線からの高さを観測すればつかめます。海の波は風によって起こされる風浪と呼ばれる もので、その動きは大体風向と一致しますが、風向の変化に伴って波の進行 方向も変わり、これらが渾然としている場合もあって、それらがさらに発達 すれば白波になり、ついには海上一面が白波に覆われることもあります。風 浪が発生域を離れて他の静かな海面や別の風域に進んできたものとか、風域 内で風が止んだ後、減衰しながら残っている波のことをうねりと呼びます。