明和海運株式会社

60th anniversary

海運豆知識

第120回

SIRE検船について

かつて国際石油メジャー(以下、各社という)では傭船候補船やターミナル受入船に対し、各社の基準に従ってその船舶の安全性を確認し、その基準に不適合点があれば船主に改善を求めていました。
しかし、国際環境の変化から検船の需要が高まると同時に各社の重複した検船を受ける必要があり、船主及び乗組員の負担が大きく軽減を求める強い声が船主からあがり、1993年に石油メジャー共通の民間団体であるOCIMF(Oil Companies International Marine Forum)がSIRE(Ship Inspection Report Exchange)プログラムを構築。このプログラムは各社の検船方法を統一し、検船データーの共有化を目的とし、各社の重複検船の緩和を通じ、船主及び乗組員の負担軽減を考慮したものです。
検船では、タンカーとしての必要設備の有無や維持管理状況、油濁防止設備、証書や書類、乗組員の資格などが検査され、検船に要する時間は船の大きさによりますが、概ね6~10時間以内で行われます。
検船結果は船主に報告されると共に、14日間は検船結果について船主からのコメントを受け付けており、船主は必要な改善事項を実施の上、コメントします。期間経過後、検船結果はコメント共にSIREプログラムに登録され、OCIMFメンバーに共有されます。
検船結果は一般には公開されず、船級協会、保険会社、ブローカーなどは利害を伴うため閲覧することが出来ません。 
船主にとっては、検船結果が以後の商売に影響するので、OCIMFからみればタンカーのサブスタンダード船対策に貢献していると言えます。