明和海運株式会社

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海運豆知識

第86回

船舶に関する国際条約(安全編)

海上を航行する船舶の安全確保を目的とし、各種の国際条約が整備されています。これらの条約のうち船舶の構造および設備を規制する主な条約で発効されているものは「SOLAS条約」と「Load Line条約」です。これら条約の概要は以下のとおりです。

(1)SOLAS条約(海上における人命の安全のための国際条約,International Convention for the Safety of Life at Sea)

区画、損傷時の復原性、隔壁や二重底構造、船体構造に関する規定や、救命、防火、消防、航海、無線などに関する規定が定められています。この条約はタイタニック号沈没事故を契機として、それまで、まちまちであった各国の規制を統一するために最初に設けられた国際条約です。タイタニック以後の重大な海難事故の発生や技術革新に対応して基準を追加、修正し現在に至っています。関係国内法は「船舶安全法」が該当します。

(2)Load Line条約(満載喫水線に関する国際条約(International Convention on Load Lines,1966)

貨物の積み過ぎによる海難を防止するため、船舶の満載喫水すなわち最大の積荷制限を定める国際条約です。
船体強度に関しては「満載喫水に対し、十分なものであること」を要求しています。その他、ハッチカバーなどの開口部の構造についての規定も定められています。関係国内法は「船舶安全法第三条の規定に基づき満載喫水線規則」が該当します。