海運プラザ 海運豆知識

第41回

台風の一生

世界各地で発生する台風は地域ごとに様々な呼び方をされており、日本を含む北西太平洋・アジアでは台風またはタイフーンと呼ばれ、アメリカなどの北中米ではハリケーン、その他の地域ではサイクロンと呼ばれております。
さて、台風は、発生から消滅するまで平均で4~5日程度、長くなると1週間以上で、最長2週間くらいの台風も過去にありました。

・過去に発生から消滅まで1週間以上かかった台風(抜粋)
※1 台風20号 1951年12月3日~12月17日
※2 台風31号 1994年10月18日~11月1日

台風は、発生期→発達期→最盛期→衰弱期に分けられ、典型的な台風の一生は以下の通りです。

【典型的な台風の一生】

(1)発生期
積雲や驟雨(しゅう雨:降り始めや降り止みが突然で、空間的な雨の分布を見ても変化が大きく散発的であるのが特徴。特に、短時間で止むような一過性の驟雨をにわか雨という。)がさかんにおこり、これがしだいに中心にまとまって低気圧性の渦となる。熱帯低気圧となってから台風になるまでの期間をいいます。

①中心気圧は1000hpa以上
②最大風速15m/s位
③偏東風にのって北北西に進む
④進行速度は一定しないが、10~20km/h程度

(2)発達期
北緯15度を越えると台風は急に発達し、偏東風の中を進みながら、中心気圧もどんどん下がっていきます。

①中心気圧960hpa以下、最大風速25m/sの暴風域が広がり規模が拡大する
②雲は中心付近にまとまり、らせん状の分布を示す
③中心には眼がある
④進行速度は20~30km/h位

(3)最盛期
中心気圧の下降が止まり、台風の半径は増大します。この頃が台風の最盛期となります。

①位置は、北緯20度を越えたあたり
②中心気圧は930hpa前後となる
③最大風速45m/s以上となる

最盛期を迎えた台風は、しだいに速度が鈍ります。これは、台風が向きを変えるきざしです。台風が向きを変えることを転向といい、その場所を転向点といいます。そのため転向の時期が最盛期に相当します。これは偏東風のなかを西に移動しながら北上してきた台風が、やがて上空の気圧の谷に引きずられて向きを変え、偏西風の中へと入っていくためです。

(4)衰弱期
台風は、転向後北東へ進みます。偏西風は偏東風よりも風が強いので、台風は次第に速度を増し、30km/hから緯度が高くなるにつれ50km/h位になります。暴風圏の大きさはあまり変わりませんが台風の形は崩れていき、中心気圧が960hpaと上がってきて最大風速も35m/s前後と衰え始めます。日本にくる台風は大体この時期に相当します。しかし、衰えつつあるとはいえ台風の猛威には変わりはないので注意する必要があります。

以上が典型的な台風の一生ですが、個々には様々な形態をとるので注意する必要があります。
例えば、日本付近で最盛期をむかえたり、偏西風に流されず押し切って北西進するもの、あるいは偏西風にのれずに消滅したりするものもあります。ときには、進路が複雑で定まらず、逆戻りしたり、ループを描いたり、停滞したりする異常進路の台風もあり、これらを複雑な動きをする台風(旧名:迷走台風)と呼んでおります。

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