明和海運株式会社

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海運豆知識

第118回

南十字星(みなみじゅうじ座)

南十字星は、北極星と並んで最もよく知られた天体です。正確には「南十字座」と呼ばれるこの星座は、目だった星座が少ない南半球の星の中で航海の目印としてもよく利用されました。3つの明るい星とやや暗い1つの星で美しい十字型が形成されていますが、十字の中心を少し外れた位置にもう1つ暗い星(4等星)があり、昔の船乗りはこれが見えるかどうかで視力検査をしたと言われています。ちなみにオセアニアの国々の一部国旗には南十字星が描かれており、オーストラリアの国旗には5つの星、ニュージーランドの国旗は4つの星が描かれています。
ところで実際にこの星座を探すと、すぐ近くにもう少し大きな十字型の星があることが分かります、これは2つの星座を構成する星の一部がたまたま十字型に並んでいるのであって正式な星座ではなく、偽(ニセ)十字と呼ばれています。偽十字のほうが本物の南十字星より大きいため、星座に詳しくない人が南半球で星を眺めると大抵、偽十字のほうを南十字星と勘違いされるようです。
南十字星は、日本では波照間島などごく一部の島でしか全体を見ることができません。これらの地域でも星の高度が低いため、きれいに見ることはなかなか難しいようで、「見たよ」という人の大半は偽十字のほうだという話もあります。
偽十字にだまされないためには、十字型の星座を見つけたら、その近くにもう少し小さな十字が見えないか探してみましょう。小さい十字が見つかれば、そちらが本物です。

南十字星(みなみじゅうじ座)