明和海運株式会社

60th anniversary

海運豆知識

第113回

船の命名・進水とシャンパン

進水式などで船を命名するとき、シャンパンがつきものです。ヨーロッパでは、妙齢の婦人が命名して直接その手でシャンパン瓶を、船体にぶつけて割るやり方が良く行われ ています。そのせいか2007年に竣工した大型クルーズ客船クィーン・ビクトリア号の命 名式ではなかなかシャンパン瓶が割れず大変苦労した話が残っているようです。
日本の造船所では、進水式の命名の際に瓶がうまく割れるように予め軽く傷をつけておくとか、鋭利な角にぶつかるようにするなど細かな工夫をしてあることがあります。
そもそもなぜシャンパンを使うについてはキリスト教の洗礼に起源があり、元来は聖水を掛けていたのではないか等の説が種々あります。おめでたい儀式ということで、いつの間にかお酒に化けたのではないでしょうか。実際、イスラム教の戒律で禁酒が前提のアラブの国の船では、命名のときに聖水を使うようです。余談ではありますが、個人のヨ ットやボートなどではシャンパン瓶を割らずに船に振りかけ、残りを関係者で乾杯するという命名・進水式も行われますが、これには瓶をぶつけると船が壊れるからだというジョークを聞いたことがあります。
地方の造船所で行われる内航船の命名・進水式では、地元の子供達(小中学校)を集め、進水台の上から紅白の餅を撒くという昔ながらの習慣が見られ、ほほえましく感じられます。

 進水台に用意された餅。その後進水式参加者が下に待機中の地元子供達に用意された餅を撒く。
進水台に用意された餅。その後進水式参加者が下に待機中の地元子供達に用意された餅を撒く。
バルバス上部取付けのシャンパン
支綱切断が行われバルバスに向かうシャンパン
無事バルバスにシャン パンが当たり、その後船 を支える船台と共に海 面に向かって進水する
2019/12/3明翔丸進水式IN栗之浦 造船所:株式会社栗之浦ドック様

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