明和海運株式会社

60th anniversary

海運豆知識

第105回

海図の最新維持

皆様は車でドライブに出かけるとき、道路地図やカーナビを使用したりしていませんか?
古い道路地図を使っていると、道に迷ったり、カーナビなどは古い地図データの場合、道なき道を走っていたりすることがあります。今回は海図の改補についてご紹介します。

船は航行の安全上、頼りとなる海図は、記載情報の最新化が常に図られています。航路が変わった、水深が変わった、防波堤が出来た等々これら変化に対して常に海図は最新の状態を維持しなければなりません。(海運豆知識第77回 海図の使用法2-(6))
一般には、水路通報による「改補」と呼ばれる最新維持の方法があります。この情報は、海上保安庁が収集したあらゆる海洋情報の中から、海図の最新維持に必要な情報を選択し、毎週金曜日に発行する水路通報に掲載されます。水路通報には、ペンで修正する修正方法と補正図と呼ばれる修正図でアップデートする方法とがあります。さらに大がかりな修正には「改版」と呼ばれる一枚の海図を全面的に見直し、新たにその海域の海図が発行されることもあります。これは現在、所持している海図は廃版措置がとられ航海に使用できなくなりますので、新たに購入します。改版は、主に広範囲に新たな水深情報が得られた場合とか、全面的に海上交通に関する規則が改正された場合にこの措置が取られます。いずれにしても、最新維持していない海図や廃版海図を航海に利用することは、航海の安全を妨げることとなりますので、法的に禁止されています。

車の運転も古い地図を頼りに出かけると道に迷ったり、進入禁止に入ってしまいます。地図情報は常に最新の物を使いましょう。

補正図を使用した改補のやり方
補正図を使用した改補のやり方