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海運用語集

さ行 |

さいかじゅうりょうとんすう(載貨重量トン数)

船舶に積むことの出来る最大積載量を表す重量トン数。安全な海上輸送確保のための、重要な指標として使われる。満載排水量と軽荷重量との差。

さげん(左舷)

船を船尾から左側を指す。着岸の基本が港側なことからPortと言う。

さーべやー(Surveyor)

鑑定人。貨物の積付検査、タンク(積込前)の状態検査、喫水検査等検査証明行為を行うもの。日本では、日本海事検定協会と新日本検定協会などがある。

さんあらい(酸洗い)

タンクや配管内の金属表面に付着した汚れ(錆、油脂分、機械加工時に発生した酸化皮膜、溶接時に発生した酸化分など)を酸(硫酸や塩酸等)により科学的に除去し、清浄な表面を得る作業。

さんかくなみ(三角波)

突然起きる巨大波の一種で、強風や潮流の影響で複数方向からの波(うねりと風浪、防波堤の反射波など)がぶつかってできる峯の尖った波。荒天時に発生し、高さが他の波の3倍以上になることもあり、非常に危険である。前線や低気圧の通過に伴い、気圧が不安定で風向きが頻繁に変わると、風と波も向きが逆になって発生しやすい。

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しおまち(潮待ち)

潮流が激しい場合、航行をストップし、潮流が変わるまで、近くの湾内に退避すること。例えば紀伊水道から瀬戸内に行く場合、鳴門海峡を通るが、潮の干満の関係で瀬戸内の海水が高く、潮流が10ノットを超える場合、499グロストンの内航船の速力は10ノット程度の速力なので、鳴門海峡を渡れず、近くの波の静かな湾に退避し、潮の変わる目(6時間置きに変わる)のを待っている状態を指す。

しーじゅうゆ(C重油)

動粘度が高く、常温では使用不可。使用時に加熱が必要となる。硫黄含有率の高い重油。

してい(視程)

大気のにごり具合を表す尺度。通常の視力を持った人が日中の明るさの中で水平にある物体が何であるかを確認できる最大の距離。船舶(船舶気象符号視程コード)では10段階に分け、50m未満が最少で、50km以上が最大の階級となっている。

ジャイロ・コンパス(Jyro compass)

船舶の位置、または方向の測定器の一種。高速回転するコマの回転軸が常に天空の一点を指す原理(ジャイロ効果)を応用している。磁気コンパスに代わるもの。高速回転するコマ(ジャイロ駒)の回転軸を用いて方位を知るための装置。

しゅき(主機)

プロペラを直接推進させる機関で、燃料油は重油を使用する。

蒸気蒸し

タンククリーニングの一種で、凝固性・高粘性・着臭性等の物質を除去するために行う。やり方としては、ボイラーの蒸気をカーゴタンク内に噴出し、タンク表面を蒸気で蒸して洗浄する。

しょくいん(職員)

下記の海技士の免許を受けた者であって、船舶において、船長の職務を行う者(小型船舶操縦者を除く)並びに航海士、機関長、機関士、通信長及び通信士の職務を行う者をいう。
1)海技士(航海)一級~六級
2)海技士(機関)一級~六級
3)海技士(通信)一級~六級

しんぐるはる(Single Hull)

船の外壁(船底や外板)が1枚の鋼板になっている構造の船。船の外壁をハルといい、このタイプの船だと、タンクの外はすぐ海洋と面する構造となり、タンクに穴が開くと油が海に漏れてしまう危険性がある。

しんすい(進水)

新造船を海水に浮かべること。自らの力で航行できる状況になった時に行う。つまり、主機関(エンジン等)、プロペラ等が装備された時点で海に浮かべる。細かな艤装(各種機器の設置・調整、船員室の中の装備)の前段階。

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スカッパー(Scupper)

甲板の排水孔。デッキ上の水を排水する為の排水口。

ステンレス船

タンク・パイプ類がステンレス製の船。コーティング船より金属の腐食の進み具合が少なく、近時はこのステンレス製の船がほとんどである。略して、すてん、と呼ぶこともある。

ストリッピング・ポンプ(Stripping Pump)

貨物タンク内及び関係管系内に残留する物質の量を一定量以下になるよう陸揚げするための機器。Strip・・・取り去る

スラスター(Thruster)

船を横に進ませるプロペラのこと。thrust…推力、押す、突っ込む。Side Thrusterの略。

すらっじ

残渣。重質分の多い積荷を運んだ場合、タンク内に残るへどろの類。Sludge (どろどろの泥、へどろ)

スロップタンク

洗浄廃液を溜めるタンク。

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瀬取り・瀬渡し

沖荷役(沖に停泊している外航船と内航船間で、海上でカーゴの受渡しを行うこと。日本港湾施設が小さい場合、大きな外航船等が桟橋等に着桟することが物理的に無理の場合のみ許可される)のうち、瀬取りは外航船から内航船に積込むケース、瀬渡しは内航船から外航船に荷渡しするケースのこと。
英米では、Ship to shipという。

せんきゅう(船級)

船の安全性を客観的に評価するために作られた制度。保険料は、危険度に応じて料率は変わる。その要素として、船の安全性がテーマとなる古くはロイドが有名である。各船級それぞれに基準があり、国際的に甘いと評価される船級は、取得しやすい代わりに、保険料評価に悪影響を及ぼしたり、航行、寄港を制限される場合もある。わが国では、日本海事協会が、NKの略称またはClassNKの通称で知られる国際船級協会である。

せんこうせん(専航船)

一定の航路または貨物を決めて運航し、通常1カ月単位で航海数に拘わらず一定の運賃で運航する仕組み。反語は、汎用船。

せんしゅ(船主)

船舶の所有者

せんしゅ(船首、Stem)

船が航行するに当り前方部分。英語では、Stem の他、Bow、Fore、Headとも言う。対語・・・船尾。

船主責任相互保険

PI保険(PI:Protection and Indemnity)とも言う。船舶の事故に伴う人的損害・物的損害・環境汚染などに対し、船主が負う損害賠償責任を填補する保険。

せんそう(船艙)

貨物を積み込む場所。ケミカルタンカーの場合は、タンクのこと。

せんび(船尾、Stern)

船が航行するに当り、後方部分。艫(とも)とも言う。

せんぷく(船腹)

船艙(タンク)に積める量を指す。また、広義には、航行している船のタンク総量を指し、例えば積荷需要に対し、船の供給が多い場合、船腹過剰と言う。

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増速機(ぞうそくき)

ここで述べる増速機は船用主機前側駆動増速機をいう。主機より伝達された入力を歯車により増速し、発電機や荷役ポンプを駆動する装置

そうびょう(走錨)

走錨とは、船舶が錨(アンカー)をおろして停泊しているときに、強い風や波など外力の影響を受けて、船体が錨を引きずったまま流され、操縦の自由がきかなくなること。

そくしんぎ(測深儀)

船底に設置された送受波器から音波を海底に向け発信し、海底に反射した音波を受信してその時間差から水深を測定する航海計器のこと。海底の泥や砂など地質によっては、反射の仕方が変わるため、受信状態は海底の断面図のようなグラフに記録して確認する。英語ではエコーサウンダーという。

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