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海運用語集

は行 |

バイザ・スタン

海面に対して船首喫水が浅く、船尾喫水が深い時。

バイザ・ヘッド

海面に対して船首喫水が深く、船尾喫水が浅い時。

はいせん(配船)

荷主の意向、積荷の内容、船舶の能力、桟橋の構造、船の現在地、天候の状況等総合的に勘案し、適当な船を手配すること。

はいやーべーす(Hire Base)

船舶を常に運航し得る状態に保持するための必要諸経費(船費~減価償却+修繕費+保険料+金利)を,1ヵ月(30日)・1重量トン当たりに換算表示したものをいい,次のような式で計算される。 年間船費÷(重量トン数×年間稼働日数×1/30)=H/B したがって,C/B(チャーター・ベース)がH/Bを超えるときは採算は黒字であり,C/BがH/Bを下回るときは赤字となる。

バウダウントリム

船尾に比べ船首部が低い船体姿勢であること。(=バイザヘッド)

ばくはつげんかい(爆発限界)

~油面から蒸発する引火性ガスと空気が混合した時、何らかの原因で点火した場合、引火爆発する濃度(空気中の当該ガスの濃度(混合割合)範囲を指す。上限をUEL (Upper Explosive Limit)、下限をLEL(Lower Explosive Limit)と呼んでいる。例えば、アセトンの場合、UELが12.8%でLELが2.5%で、逆に言えばその範囲外であれば、爆発しないということになる。

はくゆ(白油)

Clean Oil。ガソリン、灯油、軽油等透明な軽質石油類の総称。対語・・・黒油(こくゆ)

ばーす(Berth)

埠頭・桟橋の中で、船を係留する場所。

ばたわーす・ましーん(Butterworth Machine)

タンク内を洗浄するために清水を噴射する装置のこと。360℃回転し、タンクの内壁を隈なく、洗浄する。今は、固定式(タンク)になっている。

はちまきせん(鉢巻船)

一代限りの船。解撤権を購入していないので、この船を代替しようとしても次の新造が認められない船。一代限り船専用のマーキングとして白と赤の線を船体を巻くように左右の舷にペイントしていたので、このように呼ばれるようになったもの。
現在はマーキング表記方法が若干変更となり、左右のそれぞれの舷の中央部に白・赤・白の長方形のマークが付けられている。

はちゅうりょく(把駐力)

アンカーが海底に船を繋ぐための力。底質が砂の時は小さく、岩等は大きくなる。

はっかてん(発火点)

ある物質において、他の火源がなくても、自ら継続的に燃焼を起こす温度のこと。ガソリンで246℃、水素は580~600℃程度。

ハッチ

船の甲板にある艙口(そうこう)、船倉口、昇降口。
昇降口の蓋、艙口の覆い。

はなきり(端切り)

陸上、又は船の配管の残存液体を事前に洗い流す作業。通常、少量の貨物を使用する。

ばらすと(Ballast)

空船時、または、積荷が少ない時船体のバランスを取るため、船底に入れる水のこと。*Ballast・・・船の底荷(三省堂英和辞典)

ばらづみ(積み)

荷物を梱包したり、コンテナ化せずに、直接船倉(タンク)に入れる積荷のこと。

ばるばす・ばう(Bulbous Bow)

球状船首。水面下でふくらんでおり、形が球根状で、波の抵抗によるエネルギーのロスを少しでも軽減する為に考案されたもの。実際の波とバルバス・バウの波と干渉し合って、波の発生を少なくすることが目的。魚雷形、円筒形、楕円形、水滴形、ラム(衝角)形等がある。

バンカー(Bunkering)

船舶が燃料を補給すること。

ばんかーさーちゃーじ(Bunker Surcharge)

割増料金。危険負担や燃料油などの急激な値上りのため、既に定められた通常の料金の適用が困難な場合に定める付加料金。燃料費の値上りに伴い運賃にその分算する場合、バンカーサーチャージという。(Bunker~石炭船の時代の船の石炭庫。今は、船の燃料油。Surcharge~追加料金、(荷)の積み過ぎ、過重、不足税

はんようせん(汎用船)

航路や貨物は一定ではなく、それぞれの航路・貨物により1航海毎に運賃が決定する仕組み。月毎の繁閑により、月間の合計運賃も変動する。
反語は、専航船。

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ぴーあいほけん(PI保険)

船舶を所有・運航することによって生じる、船主又は運航者が負担すべき経済的損失を填補する保険。従来の船舶保険や貨物保険では、主に船体と貨物のみが付保の対象でしたが、P&I保険では、人(船員や旅客)や海洋汚染、港湾設備等への損傷等も填補され、また、荷主(又はその保険会社)から求償された貨物の損害も補填する仕組みとなっています。船主同士の互助組合(Protection Club)が発端で、その後積荷に対する損害を含めた補償(Indemnity)を取り入れたProtection & Indemnity Club(船主相互保険組合)が誕生しました。日本では、一部民間損害保険会社も、取り扱うようになりました。
*Protection(保護・・・他からの賠償請求をプロテクト(防御)するという意)& Indemnity(補償…損害賠償の保証)

ひけんせん(避険線)

海図上で水域を区画し航路上の安全の限界を示すような位置の線のこと。入出港時や狭水道航行時は、変針や他船・障害物等の避航の機会が多く、海図上で都度船位を確かめながら航行する余裕のないことも多い。そこで、1本の線で水域を危険域と安全域に区画できる避険線があれば、船位を測定しなくとも避険線を測定するだけで安全域であるか確かめられ、水域を有効に活用して弾力的な操船ができる。

ひこうせん(避航船)

2隻の船の針路が交差し衝突の恐れがある場合を「横切り関係」といい、横切り関係になった場合は、「他船を右に見る船」に避航の義務があり、もう一方の船は速力を保持して航行しなければならない。この時に他船を右に見て避航しなければならない船を「避航船」という。

ひじゅう(比重)

その物質の質量とそれと同体積の水の質量との比(ある物質の質量÷水の質量)、通常、水の比重は1(摂氏4℃時)とされています。ケミカルタンカーの場合デッドウェイト(積める重さ)とタンクの容積との関係があり、例えば、パラキシレンの比重は約0.86なので、最高に積んでタンク容量(容積)×0.86分の重さしか運べません。(実際には安全のため、タンク容量の95%。逆に言うと、荷物の重量を0.86で割ったもの(=容積)が運べる計算(1/0.86=1.16倍積める計算)となりますが、タンク容積があるので、その制限を受けます。

びっと~Bitt~

岸壁にある頭の丸い杭。係船ロープをひっかける為に使用される。
この杭に船側から出た複数のロープを巻きつけ、船を繋ぎ止める。

118番

海上保安庁への緊急通報用の電話番号。海上における事件・事故が発生した場合は、この番号へ通報する。陸上の110番の海上版。

びるじ

bilge タンク内(船底)の水垢のこと。

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ファンネルマーク(Funnel Mark)

Funnel(煙突)の外側に描かれた社章。入港時の目印となる。明和海運(株)の場合、ファンネルマーク

ブイ(浮標)

係船浮標
港湾の水域において船舶が停泊するために設けられる係留施設。船舶が港湾内の泊地に停泊する際、錨だけでは風や波浪などの外力から船舶を固定することが困難であるため、係留用に設けられた浮標(ブイ)に鎖やロープなどをかけて船舶を固定させる。
灯浮標
定められた航路の入口、左右の航路限界、分岐点などを示したり、或いは航路近くの障害物の所在を示したりするために、海上に浮かべられた標識のことで灯光を発するものをいう。

ぶいん(部員)

総トン数20トン以上の船舶に乗船する乗組員のうち、船舶の運航に関する国家資格を有していない乗組員(甲板員、操舵手、機関員等)を「部員」と呼ぶ。国家資格を有する乗組員(船長、機関長、航海士等)は「職員」。

ふういん(封印)

積港から揚港まで船の貨物艙の艙口を開放厳禁にするための施す封緘。

フェアリーダー

本船の係船索出し入れ時に係船索の保護を目的として設置されるもの。

フォアピークタンク

船首部の上甲板より下に位置する空間のタンクで、一般的に船内で使用する清水を備蓄するタンクとして使用されている。

ふきながし(吹流し)

吹流しとは、布などでできた筒を高所からぶら下げ、風向や風速を目視で確認するための設備。

ふくげんせい/ふくげんりょく(復元性/復元力)

船は普通、真直ぐに安定して浮いているが、波や風など影響により船体が傾くと真直ぐな状態に戻ろうとする力が起こる性質がある。この性質を復元性といい、その復元する力を復元力という。
船がさらに傾いて、ある角度まで傾くと復元力がなくなり、引っくり返ってしまう。この状態の角度を復元力の限度といい、この限度の大きい船ほど転覆しにくいということになる。復元力の限度を大きくするには、船の重心を低くすることが必要だが、復元力の限度をあまり大きくすると、船はすこし傾いただけですぐ戻ろうとする力が働くことになり、乗り心地が悪くなるとともに、積荷の荷くずれの原因になる。

ふていきせん(不定期船)

荷主と運航業者間で長期の輸送契約を結ぶものの、必要な時に必要な場所に運ぶため、運賃は荷動きの増減を反映する。一般にバラ積船(鉄鉱石、石炭、穀物等)やタンカー(原油、石油製品、LNG等)、自動車運搬船など。
反語は、定期船。

ふなじゃく(船尺)

船側のタンクを測定する方法のこと。積荷の時、荷主側で数量を測定し、船側でも確認のため、数量を測定する。船は海上にあり揺れるため、正確な数量を特定するのが難しいが、測定深度を液体で濡れている部分で測定する。近時は、甲板上にある液面計で測定する。

ぶりざーべん(ブリザー弁)

タンク内の圧力を一定範囲内に保つため、常に大気との間で自動的に呼吸作用を行う機能を持ったバルブ。この作用により、タンク内のベーパーによる膨張または収縮によるタンクの損傷を防止する。可燃性の液体に対しては、フレームアレスターと組み合わせて使用する場合が多い。

フレームアレスター(Flame arrestor)

貨物タンクに取り付けてあるベント管などの開口部に設ける火炎侵入の防止装置。船舶の内外で起こった爆発の際に発生して伝ぱんすようとする火炎を消炎する。炎は平らな面はそのまま走るが、窪みの部分には集中的に侵入する。ベント管の開口部は炎の侵入口になりやすいので、これを防ぐため、円筒形に枠の中に金網とディスタンス・リングを数枚交互に入れたもの。

ふれっしゅうぉーたー(Fresh Water)

清水。洗浄用、洗濯・炊事・風呂用に用いられる。

ふれとめびょう(振れ止め錨)

単錨泊時に船首の振れ回りを抑制するため投錨舷とは違う反対舷の錨を使用すること。

ぷろぺら(Propeller)

推進翼。エンジンの出力をプロペラ軸を通じての回転により推進力へと変換するための装置。

ぶんかい(分解、Cracking)

ナフサを分解炉の中に水蒸気を送りこみ、800℃以上の温度にすると分解し、分子が細かく切れて(分解し)、もっと小さな分子(炭化水素~エチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレン等)にさせること。 分解時は、高温のため気体で、混ざり合った状態だが、蒸留して分けて取り出す方法を取る。(分留(ぶんりゅう))

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へいすい(平水)区域

港湾内、湖沼、河川等波の穏やかな水域。

ベルブック

船長の主機関(テレグラフ)のオーダー、タグボート及びパイロットの名前等を記載しておくメモ帳のこと。

へんしん(変針)

船の針路を変えること。

べんとかん(Vent Line)

空気管とも言う。ガス排出管。カーゴタンク内に発生したガスは、この管を使って、引火する恐れのない場所まで導いて排出させるパイプ。

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ぼうげんざい(防舷材)

桟橋と船体が直接接触しないように、桟橋に取り付けられているゴム製のクッション材。

ほうこうぞく(芳香族)

aromatic compound。ベンゼン環を含む化合物。主にベンゼン・トルエン・キシレンの総称。芳香をもつ化合物の共通構造であったことから「芳香族」とよばれるようになった。アロマ。BTX(ベンゼン、トルエン、キシレン)。

ほき(補機)

主機間以外の機関を指す。代表的な機関として発電機、各種ポンプ、通風装置、ボイラー、空気圧縮機、給水機、潤滑油ポンプ等。

ほじせん(保持船)

2隻の船の針路が交差し衝突の恐れがある場合を「横切り関係」といい、横切り関係になった場合は、「他船を右に見る船」に避航の義務があり、もう一方の船は速力を保持して航行しなければならない。この時に針路速力を保持して航行しなければならない船を「保持船(針路速力保持船)」という。

ほしん(保針)

風や波を受けないように船の針路を安定に保つこと。

ぼらーど~Bollard~

係船柱。船を係留する際に係船ロープを巻きつけ、係止するため、甲板上または岸壁に設置した柱。2本1組のものがボラード。(1本のものがビット)

ボンデン

漁業に使用されるもので、海中にある網を他の船舶および、後日網を揚げに来たときの目印となるもの。

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