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海運用語集

あ行 |

あいどっく(合いドック)

定期検査(通常5年に1回に国の船舶検査官が行う)と中間検査(2.5年に1回)の間に行う入渠であって、任意に船舶所有者うもの(船舶安全法に基づかないもの)。合入渠とも言う。

あばんだんせんげん(アバンダン宣言)

貨物が全損になった可能性が高いにもかかわらず、全損が確定するまでに時間を要する場合に、確定まで保険求償が行えないとすると、迅速な損害回収という貨物保険本来の機能を被保険者が十分に享受できないことになる。このような場合に、被保険者が貨物の所有権を保険者に譲渡し、保険者に全損金の保険金請求を行うこと。

アブログ(Abstract log)

船舶の運航上発生した記録したものが航海日誌と呼ばれ、特にその中で重要な諸点(航行距離、燃料消費量、入港地名、入出港時間、積載貨物名及び数量)を、一航海ごとに分けて記録した日誌のこと。

あゆみいた(歩み板)

船と桟橋の間を、人が行き来するために渡す板。干満の関係などによっては、船陸間でかなりの高低差が発生する場合があり、そのような場合は、板を渡し、板の上を人が歩行する。

あんぜんかんりきてい(安全管理規定)

平成18年9月に「運輸の安全性の向上のための鉄道事業法等の一部を改正する法律」により、運輸事業者に対して、絶えず輸送の安全性の向上に向けた取組を求めるとともに、安全最優先の方針の下、経営トップ主導による経営トップから現場まで一丸となった安全管理体制の適切な構築を図るため、運輸事業者に対して、安全管理規程の作成等が義務付けられたもので、海運会社も船舶の安全運航及び海洋環境保護に関し、有効かつ適切な安全管理システムを確立するため、当規定を定めている。

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いかり(錨)

1節25m×8節=200m(全長)、降ろすのは、通常5節程度。停泊できるのは、錨の爪によるものではなく、チェーン自体の重さ(はちゅう力)であり、抵抗力。

いきあし(行き脚)

船舶等の前進速力に対し、それまでの勢いで走り続けること。

いちばんせん(一番船)

同じ桟橋で、一日に複数の荷役が予定されている場合、その中で最初に荷役を行う船のこと。二番目に荷役を行う船は「二番船」。

イーブン・キール

海面に対して船首・船尾の喫水が同等の時。

いりふね(入船)

港内等に入港する船舶の状態。

いんかてん(引火点)

液体の表面近くで引火(物が他の火・熱で発火すること)するのに十分な濃度の可燃性ガスが生じる最低の液温のこと。ガソリンでは-40℃、軽油は50~60℃。

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ウィンドラス(Windlass)

揚錨機。船舶の投揚錨並びに係船装置を言う。アンカーチェーンあるいはロープの巻き取り、繰出装置、ブレーキ装置からなり、主として油圧あるいは電動モーターにより駆動される。

ウェス(Waste)

ぼろ、ぼろきれ。機関・機械等油汚れの手入れに使用する古い布。油分で汚れたウェスは自然発火しやすいので、早期に陸揚げ、焼却等の処分が必要。

うげん(右舷)

船尾から見て、右側を指す。Starboard。

うねり(Swell)

観測場所からかなり離れた所で起きた波が伝わってきたもの。波長は大。例えば、南方洋上で発達した台風から「うねり」が風に先駆けて日本の太平洋岸に到達したものを土用波と言う。台風の襲来を告げる自然が放った伝令のようなもの。

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えあおし(エア押し)

積込終了時に陸上配管内に残っている液状貨物を本船に押し込む。逆に、荷揚する場合、本船の配管内に残っている貨物を陸上側に押し上げる。この時エアで押すことを「エア押し」、窒素を使う場合「N2押し」と言う。

えーじゅうゆ(A重油)

動粘度が低く、常温でも使用可能。硫黄含有率の低い重油。

エムゼロ

機関室の当直無しで、主機を24時間運転できる設備を備えた船をMゼロ(えむぜろ)船と呼ぶ。「Mゼロ」とは(財)日本海事協会が定めた船級を示す符号で「Machinery Space Zero Person」の略。船橋からの主機遠隔コントロールが可能でかつ機関室の異常を知らせる警報装置、異常時に自動的に主機を減速する装置など、無人運転のための多くの規定を満たした船を意味する。

えるぴーじーせん(LPG船)

Liquefied Petroleum Gasの略。液化石油ガスのこと。具体的には、液化プロパンや液化ブタンのこと。常温・常圧では気体だが、加圧又は低温にすることにより、液化された貨物を運ぶ船。

えんかい(沿海)区域

本州、四国、九州、北海道及びこれらに附属する特定の島から20海里以内区域。船長、機関長等航海資格との関係がある。

えんぎり(縁切)

同一船で二品目の積み合わせ荷役を行う際、貨物同士のコンタミネーションを防ぐため 船の配管を、それぞれの品目毎に完全に独立させること。一般的なケミカル船は、二系列に独立している配管を一か所でつないで一系列運用して おり、このつなぎ部分の単管ごと取り外し切り離してしまう。

えんようくいき(遠洋区域)

平水区域・沿海区域・近海区域を除く一切の海面を含む航行区域。

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おきにやく(沖荷役)

沖に停泊している外航船と内航船間で、海上でカーゴの受渡しを行うこと。日本港湾施設(バース)が小さい場合、大きな外航船等が桟橋等に着桟することが物理的に無理の場合のみ許可される。国内で許可されるのは横浜港と神戸港のみ。

おーばーりっち(オーバーリッチ)

二航海連続で同一品目を運ぶ場合、一航海目揚げ荷役後、次航海積前に、クリーニングもガスフリーも一切行わないで次航海貨物の積荷をおこなうこと。

おふはいあ(off hire)

賃借料の対象とならない部分(船が使用できない日数分(例えばドック入り等)荷主側が払わない賃借料のこと、本来、船主側が負担すべきもの)

オペレータ(Operator)

所有船又は傭船(借り船)をもって、種々の積荷のオーダーを適切に配船する運航業者。

おもかじ(面舵)〜Starboard〜

右に舵をとり、船を右旋回させること。
対語:取り舵(Port)

おもて(艏)

船の前の部分。対語~艫(とも)

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